糸谷八段、渡辺棋王がプレーオフ進出 第68期王将戦、勝者が久保王将に挑戦

[ 2018年11月26日 19:14 ]

<第68期王将戦挑戦者リーグ決定戦>佐藤名人(手前)に勝利しプレーオフに進出した糸谷八段が感想戦を行う (撮影・大塚 徹)
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 将棋の第68期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグ戦は26日、最終日の一斉対局が行われた。3人が4勝2敗で並び、規定により糸谷哲郎八段(30)と渡辺明棋王(34)が12月3日に行われるプレーオフに進んだ。

 最終日のカードは佐藤天彦名人(30)―糸谷哲郎八段(30)、渡辺明棋王(34)―豊島将之2冠(28)、中村太地七段(30)―郷田真隆九段(47)の3局。すでに挑戦者決定がプレーオフにもつれることが決まっており、4勝2敗でリーグ戦を終えた広瀬章人八段(31)と3勝2敗の豊島、糸谷、渡辺、佐藤に進出の可能性があった。

 まず渡辺が豊島に勝ち、プレーオフ進出が確定。豊島は前期に続く挑戦権を逃した。続いて糸谷が佐藤に勝ったため、4勝2敗で糸谷、渡辺、広瀬の3人が並んだ。勝敗数で複数の棋士が並んだ場合、原則として前期順位の上位2人によるプレーオフが行われる。糸谷は前期3位、渡辺が4位、予選から出場の広瀬は5位扱いのため、広瀬がプレーオフ出場権を逃す形となった。

 広瀬と豊島は、来期も王将リーグに残留。佐藤、郷田、中村がリーグ陥落となり、来期は予選からの挑戦となる。

 プレーオフの勝者は来年1月開幕の7番勝負で、久保利明王将(43)と対戦する。

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