日テレ社長 「イッテQ」でっちあげ疑惑 過去の“祭り”は現在も「調査中」

[ 2018年11月26日 14:37 ]

日本テレビ社屋
Photo By スポニチ

 日本テレビの大久保好男社長(68)が26日、汐留の同局で定例会見を行い、同局の人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」(日曜後7・58)の祭り企画での“でっちあげ疑惑”について、過去の同企画の調査については「調査中」とした。

 大久保社長は「イッテQの問題では、15日の民放連の記者会見の場で質問が出ましたので、日本テレビの社長として説明申し上げました」としたうえで、「社内では過去放送した番組について、今、調査を進めております」と説明。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会からも報告書の提出を求められているが、次の委員会への提出のため「調査を進めております」とした。

 15日の会見で、大久保社長はあくまでも制作陣には「(やらせの)認識はなかった」と繰り返しつつも「全責任は日本テレビにある」と同局の非を認め、「視聴者が祭りという名前でイメージするには無理があるものも祭りとして扱うようになった」と説明していた。この点について、一般との認識とのズレこそ、やらせではないか?との厳しい質問を受けたが、「記者会見で申し上げたとおり。皆さんからそのような指摘を受けていることは真摯に受け止めています」とコメントした。

 同局は8日に「週刊文春」がラオスの「橋祭り」(5月20日放送)でのでっちあげ疑惑を報じたことを受け、同日、「番組から企画したり、セットを提供したりすることはなく、賞金を渡した事実はない」とコメントを発表。しかし、大久保社長が15日に兼務する日本民間放送連盟(民放連)会長の定例会見で「疑念を生む事態となり、視聴者や出演者などにおわび申し上げる」と謝罪した。祭り企画は当面休止し、過去の同企画(111本分)を調査し、結果を公表したうえで、責任者の処分を検討するとした。

 出演者にも影響が出ている。番組MCの内村光良(54)は騒動後初の収録で観覧者の前で「撮影に際しては皆全力でやっています。手を抜いていません。今後ともイッテQをお願いします」と謝罪。同企画に出演する宮川大輔(46)も22日にイベントに出演した際、「心配をおかけして誠に申し訳ございません」と深々と頭を下げて謝罪。「僕は元気ですし、笑っていただける番組にしていけるよう、反省するところは反省して頑張っていきます」とコメントした。18日放送の番組冒頭でもテロップとナレーションで騒動を謝罪した。

続きを表示

2018年11月26日のニュース