“ネガティブ漫才”「宮下草薙」 正反対な2人の好相性、苦手な営業仕事は「練習中」

[ 2018年11月26日 10:00 ]

ネガティブ漫才でお笑い界の頂点を目指す「宮下草薙」の草薙航基(左)と宮下兼史鷹
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 【2019売れる芸人(9)】「結婚式の招待状が届いたんだけど…。だまされているんじゃないかな…」。被害妄想が加速していく“ネガティブ漫才”を武器に最近露出が増えているのがお笑いコンビ「宮下草薙」だ。草薙航基(27)はとにかくマイナス思考が止まらない。それはネタではなく日々の現実。「スーパーでアルバイトをしていたんですが、便所のブラシを渡されて(芸人なので)“物ボケしろよ”と言われるんじゃないかと思って…。やめてしまいました」と通常では信じられないような思考回路の持ち主だ。

 そんな草薙を叱咤(しった)するのが相方の宮下兼史鷹(28)。「俺のネタを見て笑わないヤツはセンスがない」と言ってのけるほどのオラオラ系。キャラも見た目も対照的な2人だが、出会いのきっかけは太田プロダクションの養成所時代だった。3度目の解散で芸人をやめかけていた草薙に、当時ピン芸人だった宮下が声を掛けた。「他の芸人は下に見ていたけれど、こいつだけは面白いと思った。芸人を続けさせるのは俺の責務かな」。人のネタを見ても笑わないという宮下が唯一認めた存在だった。

 現在はライブが中心だがテレビ朝日「アメトーーク!」などテレビ番組の露出も増えつつある。芸人の“生命線”ともいえる営業の仕事は特に苦手で、マネジャーいわく「練習中です」。来年は宮下が「R―1ぐらんぷり」に挑戦する予定だといい、草薙は「俺を切って、ピンになるんじゃないかな…」と心中穏やかではない。だが宮下は「おまえ(草薙)が面白くなくなったら命を奪う」が口癖。2人らしい若干いびつな信頼関係で、お笑い界の天下獲りを目指す。

 ◆宮下草薙 草薙航基(本名草なぎ航基=くさなぎ・こうき)1991年(平3)8月23日生まれ、愛知県出身の27歳。ボケ担当。宮下兼史鷹(みやした・けんしょう)1990年(平2)11月16日生まれ、群馬県出身の28歳。ツッコミ担当。2016年結成。太田プロダクション所属。18年1月に日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン」内の企画「おもしろ荘」で3位。同年9〜11月に同事務所のお笑いライブ「月笑」で3連覇。

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