緒方かな子 西日本豪雨被災者のためにも「優勝してほしかった」、愛犬秘話も

[ 2018年9月27日 05:30 ]

広島 球団史上初のリーグ3連覇

西日本豪雨被災地への思いを語る緒方かな子(撮影・坂田 高浩)
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 広島のセ・リーグ3連覇に芸能界のカープ党も沸いた!緒方孝市監督(49)を支えた妻でタレントの緒方かな子(45)=旧芸名・中條かな子=はスポニチ本紙に、西日本豪雨被災地を勇気づける優勝の喜びを語った。また緒方監督が名付けた愛犬「優勝」の秘話も明かした。

 「今年は西日本豪雨があって、優勝してほしいという思いがより強かったのでよかった」とかな子。西日本豪雨では中国地方を中心に、死者200人を超える「平成最悪の水害」に見舞われた。阪神大震災から連覇したオリックス、東日本大震災から2年後の楽天。被災地球団には被災者を励まし、苦境下の被災者から逆に励まされることで奮起した歴史があった。

 豪雨被害から16日ぶりに本拠地で試合再開した7月20日の巨人戦前には、マツダスタジアムに被災者支援の募金用のたるが設置され、緒方監督らが募金を呼び掛けた。主力選手やOB黒田博樹氏らも義援金を被災した自治体へ送った。

 かな子自身も勧告を受けて、県内の実家に避難した。「私から主人に広島の情報を送っていた」と、遠征で広島を離れていた指揮官と連絡を取り、状況を伝えたという。

 シーズンに入ってから自宅では緒方監督がリラックスできる空間づくりに努めた。緒方家では2016年からフレンチブルドッグを飼い始め、名前は指揮官が命名した「優勝」。休日も気が張り詰めている緒方監督も、愛犬との触れ合いが一番の憩いの時間だという。

 「今年はさらに犬ブーム。動画アプリで加工して、優勝が“パパ、がんばって”としゃべっているように見える動画を送ったりしていました」。犬を“癒やしアイテム”に活用し「動画は3回ぐらい送ったけど、まだ負けていないんです」と気付かれないように験も担いだ。

 指揮官は8月上旬、高熱で体調を崩して、早朝に病院で点滴を打ってから球場入りする日もあった。「どれぐらい熱があるのかは、絶対に教えてくれませんでした」。家族にも弱みは見せない緒方監督を支え続け、「主人は休みの日も家で映像を見ている。これまでと変わらずピリピリした感じはあったので、気持ちの揺れを安定させてあげられたらいいなと思っていました」と胸をなで下ろした。

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