初代叡王に高見六段、4連勝で初のタイトル獲得 七段に昇段

[ 2018年5月27日 05:30 ]

将棋の第3期叡王戦決勝7番勝負の第4局で、金井恒太六段(手前)を破り、4連勝で初タイトルとなる叡王を獲得した高見泰地六段=26日午後、群馬県富岡市
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 今期からタイトル戦に昇格した将棋の第3期叡王戦決勝7番勝負第4局が26日、群馬県富岡市で指され、先手の高見泰地六段(24)が147手で金井恒太六段(32)に勝ち、無傷の4連勝で初タイトルの叡王に輝いた。高見は規定により、七段に昇段した。

 高見は石田和雄九段門下で、11年にプロ入り。これまで棋戦優勝はないが、タイトル戦初出場同士のシリーズを制し、羽生善治竜王(47)、佐藤天彦名人(30)に次ぐ将棋界序列3位に浮上した。勝利の瞬間、高ぶりを抑えるようにしばらくうつむいた高見は「(初タイトルは)目標にしてきた。これからもっと恥じないように頑張りたい」と感慨深げに語った。

 IT企業のドワンゴが主催する叡王戦は棋士とコンピューターソフトが戦う電王戦への出場者を決める棋戦として発足。電王戦の終了に合わせてタイトル戦になり、今期は本戦トーナメントの決勝が初代タイトル保持者を決める7番勝負となった。来期は叡王の高見と本戦を勝ち抜いた挑戦者が対戦する。

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