「コンフィデンスマンJP」人気の秘密は視聴者に“共感させない”ところ!?

[ 2018年5月27日 18:35 ]

「コンフィデンスマンJP」に出演の(左から)小日向文世、長澤まさみ、東出昌大
Photo By スポニチ

 長澤まさみ主演の「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ、毎週月曜午後9時)が異彩を放ち、視聴者に好評。“共感”が重視される最近のテレビドラマ全体への挑戦ともとれる作品になっている。

 ドラマの主要キャラクターは、主人公のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)と全員俗称で、本名はおろか彼女たちが一体何者なのか、どういう関係性なのかはほとんど明かされていない。またこのドラマのテーマであり、主人公たちが生業としているのが“詐欺”。しかもありがちな詐欺を使って被害者を救うという展開ではなく、目的は“大金”で、それ以外のターゲットとなる理由もきっかけも場当たり的なことが多いなど、キャラクターもドラマの設定や展開も敢えて視聴者に“共感させない”つくりなのが特徴だ。

 データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象2400人)によると、第7話までの平均満足度は3・81(5段階評価、24日回収分のデータ)と高満足度の基準3・7を上回り、GP帯春ドラマ第2位の高数値となっている。“共感させない”ドラマでありながら、なぜ視聴者から好評を得ているのか。その理由を感想からひも解くと、「テンポよく見ていて飽きずにあっという間で面白い」(50歳女性)、「馬鹿馬鹿しくて何も考えず見られる」(55歳女性)、「気楽にみられてしかも面白い」(43歳女性)など、テンポの良い展開で“何も考えずに”“気楽に”みられるという意見がある一方、「ふざけているが、考えさせられるところもある」(61歳女性)、「コメディだけど考えさせられた」(46歳女性)など、少し“考えさせられる”という回答もある。

 共感できるか否かという考えが頭をよぎらない心地の良い“軽さ”と、ちょっと立ち止まって考えたくなるような“深さ”もちょっぴり足されていることが、高満足度の理由のようだ。

 その軽さと深さのバランスが絶妙だったのが前回の第7話「家族編」。闘病中で10億の資産を持つ老人が詐欺のターゲットで、その生き別れになった娘として主人公が潜入し遺産をだまし取るというストーリー。潜入先で出会った他の家族も実は偽物だったという驚きの展開を楽しみながら、ラストは戸籍上の家族よりも最後にニセモノの家族として過ごした日々を思い出しながらターゲットが亡くなるという、家族とは一体何か考えさせる余韻を残す内容に仕上がっていた。

 視聴者からも「荒唐無稽だけど笑える。家族のあり方も考えさせられた」(61歳女性)など、満足度は第7話までで最高の4・00を記録した。視聴者にとって身近な設定であったり、あるあると思わせる“共感”を作り出さなくても、独特の“軽さ”と“深さ”で視聴者を満足させている今作。この春ドラマで最後まで見逃せない作品の一つだ。

続きを表示

「美脚」特集記事

「嵐」特集記事

2018年5月27日のニュース