西城秀樹さんに別れ、野口五郎 涙の弔辞「ラブソング極めて」

[ 2018年5月27日 05:30 ]

西城秀樹さんの葬儀・告別式で弔辞を読み涙をぬぐう野口五郎(代表撮影)
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 急性心不全のため16日に63歳で死去した歌手の西城秀樹(さいじょう・ひでき、本名木本龍雄=きもと・たつお)さんの葬儀・告別式が26日、東京・青山葬儀所で営まれた。献花に訪れたファンが最長3・5キロに及ぶ列をなし、1万人以上が参列した。「新御三家」の盟友、野口五郎(62)が涙ながらに弔辞。昭和の大スターは万雷の「ヒデキコール」の中、人生のステージの幕を下ろした。

 脳梗塞の後遺症と闘いながら生涯現役を貫いた不世出のアイドル。その死を惜しみ、開式前から押し寄せたファンの列は最長3・5キロに及んだ。

 出棺時。人で埋まった会場に、79年の東京・後楽園球場でのライブ音源が流れた。西城さんの「いくぞー!分かっとるな!死ぬ気でノれよ!!」の絶叫から「ヤングマン」が始まると、ファンは「YMCA」の身ぶりで大合唱。響き渡る歌声。そこには、永遠のスターの息吹があった。

 自然発生した「アンコール」の声と、名曲「ブルースカイブルー」が会場に響く中、西城さんの棺は会場を去った。しかしファンは去らず、敷地内に殺到。退場を促すアナウンスが流れても約20分も人がごった返す、葬儀としては異例の事態となった。リハビリの過程でも歌い続け、コンサートではファンが席を奪い合うほど愛された男だからこその光景だった。

 参列者の胸を打ったのが、全盛期の栄光もリハビリの苦しさも知り尽くす野口の弔辞だった。何げない会話からヒット曲「ブーメランストリート」のパロディー曲「ブーメランストレート」ができたこと、他人に曲を提供しない野口が西城さんに最初で最後の書き下ろしをしたこと――。楽しい思い出に続き、15年の還暦パーティーでのことを語った。

 「僕が“抱いていいか”と君を抱きしめた。君が僕を一瞬抱きしめ返そうとした瞬間、君の全体重が僕にかかった。僕の全身が震えた。こんなぎりぎりで立っていたのか。こんな状態でファンの前で立っていたのか」

 還暦パーティーの西城さんは「YMCA」の手ぶりでバランスの崩れるような状態だった。それでも舞台に立ち続けた偉大さを称賛した。そして今、人生という舞台を降りた友を「もうリハビリしなくていいからね」と涙ながらにねぎらった。

 「本物のラブソングを届ける歌手を目指していたことを、僕は知っている。おまえの思うラブソングを天国で極めてくれ。ヒデキ、お疲れさま。そしてありがとう」。不自由な体から解き放たれた西城さん。会場の誰もが、天国で思う存分歌う姿を思い浮かべた。

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