元関学大QB・有馬隼人キャスター「組織のトップによる指示とその責任が大きなポイント」

[ 2018年5月22日 18:35 ]

元TBSアナウンサーでキャスターの有馬隼人
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 元TBSアナウンサーで、かつて関西学院大アメリカンフットボール部選手だったキャスターの有馬隼人(40)が22日、自身がキャスターを務めるTOKYO MXの「TOKYO MX NEWS」に出演。6日に行われた学生アメリカンフットボールの試合で日大の選手が無防備な関西学院大選手に後方から悪質なタックルをして負傷させた問題で、加害者側の日大・宮川泰介選手(20)がこの日に行った記者会見について言及した。

 有馬キャスターは関学大時代にアメリカンフットボール部に所属し、今回の被害者と同じクオーターバック(QB)としてプレー。現在は解説者、実況として活動する一方で、社会人のXリーグ「アサヒビールシルバースター」でヘッドコーチを務めている。

 この日の記者会見にも自ら足を運んだ有馬キャスターは、宮川選手に「1つだけ。試合当日、5月6日。どういう形であれ、あなたはグラウンドに立ったわけですが、最初に反則をしたプレーで審判の笛は聞こえていましたか?審判の吹いた笛の音は耳に入っていましたか?」と直接質問。宮川選手が「投げ終わったことは気づいていました」と答えると、「プレーが終わったということは認識していた。分かりました。ありがとうございます」と応じた。

 番組では狛江市長のセクハラ問題、スルガ銀行の刑事告発に続いて3番目にこの問題について取り上げ、一連の流れと会見の様子を紹介。VTRが明けると、有馬キャスターは「二十歳になったばかりの大学3年生の選手が、1人で会見に臨みました。私は笛が鳴ってプレーが終わったことを認識していたかどうか質問をしました。宮川選手は分かっていたと答えました。ということはですね。その選手はフィールド内の状況を正確に把握してプレーができるアメリカンフットボール選手であったということが分かります」と冷静に分析。

 「そして、今回の問題のポイントですが、組織のトップによる指示とその責任、こちらが大きなポイントになると思います。直接的であっても間接的であっても組織の権力を持ったトップの指示、発した言葉。それは現場にどのような形で現れるかは分かりません。そのあたり、責任を持って、そして指示をする時点で、発言をする時点で配慮を持って指導にあたらなければいけない。ということが言えると思います」と静かに怒りをにじませた。

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2018年5月22日のニュース