香港・中国拠点の俳優・葉山ヒロ 日本連ドラ初出演「感謝」フジ「モンテ・クリスト伯」で凱旋

[ 2018年5月22日 10:00 ]

香港や中国を拠点に活躍し、フジテレビ木曜劇場「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―」で日本の連続ドラマに初出演する葉山ヒロ
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 香港や中国を拠点に活躍している国際俳優の葉山ヒロ(43)が日本の連続ドラマに初出演することが22日、分かった。フジテレビ木曜劇場「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―」(木曜後10・00)に第6話(24日放送)から登場。母国凱旋に「香港・中国・台湾で芸能業界20年を経て、偶然の帰国のタイミングでオファーを頂いたことに感謝の一言です」と喜んでいる。今作の主演ディーン・フジオカ(37)やTBS「逃げるは恥だが役に立つ」などの大谷亮平(37)ら“逆輸入俳優”の活躍が近年目立っているが、また1人、ブレイクするのか、注目される。

 葉山は京都府出身。社会人になってから、台湾旅行時にスカウトされ、モデルとして活躍。台湾に2年半滞在後、ジャッキー・チェン(64)の香港の事務所「JCグループ」にスカウトされ、移籍。8年在籍の後、現在は独立して中国で自ら製作会社を持ち、映画プロデュースを行うなど、俳優以外にも幅広い活動を展開している。

 香港アカデミー賞を総なめにしたジャッキー主演のアクション映画「香港国際警察」(日本公開2005年)のメインキャストを務めるなど、数々の作品に出演。「昔、日本の撮影現場を拝見したことがありましたが、すごく緊迫した雰囲気と、海外生活20年で私本人が関西弁しか話せないため、日本のオファーは断り続けました」というが、今回は「初めて日本の撮影チームが海外っぽくて、出演者にとっては仕事しやすい環境に感激しております」と引き受けた理由を明かした。

 今作は「巌窟王」のタイトルでも知られる仏作家アレクサンドル・デュマの原作小説「モンテ・クリスト伯」(1841年)を現代日本に置き換え、ディーンが主演を務めるノンストップ復讐劇。主人公・柴門暖は冤罪により、幸福の絶頂から15年間、投獄。そこから投資家「モンテ・クリスト・真海(しんかい)」となり、3人の男、南条幸男(大倉忠義)神楽清(新井浩文)入間公平(高橋克典)への復讐に突き進む。

 ドラマは後半に突入。真海(ディーン)が緻密に計画した復讐の種が芽を出し始め、緊張感ある展開にSNS上もヒートアップしている。葉山が演じるのは、真海が裏切られた親友・幸男(大倉)への復讐を進めるにあたり、カギを握る男ダニー・ウォン。幸男の過去を知る謎の香港マフィア役に、葉山は「脚本を読ませていた際、とてもとてもおもしろい内容だったことと、香港人役というのも僕にピッタリの役柄で、今回はとてもうれしいです」と前のめり。劇中、広東語と日本語、両方のセリフを操る。

 ディーンについては「フジオカ君の日本での活躍を海外で知り、正直にうれしいのと、彼のブレイクを生かし、もっとこの先、海外で活躍している日本人が国内で海外のノウハウを伝え、日本の芸能界が逆に海外で幅広く活躍できることを願っております」と語っている。

 葉山について、同局の太田大プロデューサーは「ダニーという香港人の設定にリアリティーを持たせたく、香港で活躍されている葉山さんがちょうど日本にいらっしゃったタイミングでもあり、ご出演をお願いしました。流暢な広東語とワイルドな魅力が、香港マフィアのボスという役柄に大きく説得力をもたらしてくださいました」と起用理由を説明。

 「ご出演いただいた幸男(大倉)の回想として出てくる過去の陰惨な事件のシーンでは、大がかりな立ち回りが必要でしたが、数々のアクション映画にご出演されたその身のこなしは流石に一流で、撮影時にはアクションの立ち回りなどもご提案頂き、とてもありがたかったです」と絶賛している。葉山の存在が終盤へのスパイスになりそうだ。

 同じく幸男の過去に絡むショーン・リー役には、台湾を中心に活動し、海外CM出演40本以上を誇る日本人俳優ジョー ナカムラ(44)が決まった。

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