西城秀樹さん、“スタジアム葬”でお別れ 功績称え祭壇に球場再現

[ 2018年5月22日 05:30 ]

西城秀樹さん
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 16日に急性心不全のため63歳で死去した歌手の西城秀樹さんが、“スタジアム葬”で送られることが21日、決まった。西城さんは1974年、日本のソロ歌手で初となる野球場での単独コンサートを大阪球場で敢行。今日のライブエンターテインメントの礎を築いた功績を称え、25日に通夜、26日に葬儀・告別式が営まれる東京・青山葬儀所の祭壇に球場を再現する。

 関係者によると、同球場の外野スタンドをモチーフにした祭壇を特設。センターの上方に遺影を掲げ、グラウンド部分には1本のマイクスタンドを設置する。

 現役のまま逝った西城さんに用意された“ラストステージ”。関係者は「西城さんはスタジアムライブの先駆者。今では当たり前でも、当時では考えられなかった演出でファンを熱狂させた。その多大な功績を称える形になる」と話した。

 74年8月3日、西城さんは初めて大阪球場に立った。「ヒデキ・イン・スタジアム 真夏の夜のコンサート」。工事用クレーン車で地上40メートルに宙づりにされたゴンドラに乗っての歌唱、ヘリコプターを使った派手な演出、豪華な打ち上げ花火…。当時の技術では困難と思われた演出を、スタッフとともに命懸けで成し遂げた。

 同所での公演は83年までの10年間、毎夏に開催された。「本拠地の南海ホークスの試合よりも客が入る」と言われたほど、スタンドは超満員だった。通夜、葬儀の会場では、大阪球場で歌われた曲など、数多くのヒット曲がBGMで流される。

 ≪ベスト盤注文殺到≫西城さんのベスト盤「GOLDEN☆BEST deluxe」(10年)と「GOLDEN☆BEST シングルコレクション」(12年)に注文が殺到している。発売元のソニーミュージックには21日午前までに計約3万5000枚の追加注文が全国のCDショップなどから寄せられた。品薄のためCD出荷を急いでいるという。また、訃報があった17日以降、西城さんの曲のデジタル配信は計2万5000ダウンロードに達していることも分かった。

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