城桧吏に世界が熱視線 是枝監督カンヌ最高賞「万引き家族」息子役の11歳

[ 2018年5月22日 06:45 ]

映画「万引き家族」で息子役を好演し、注目が集まっている城桧吏
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 第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で最高賞パルムドールに輝いた是枝裕和監督(55)の「万引き家族」(6月8日公開)に出演している子役の城桧吏(じょう・かいり、11)に注目が集まっている。

 家族ぐるみで万引し生計を立てる一家の物語で、リリー・フランキー(54)と安藤サクラ(32)が演じる夫婦の息子役。物語の鍵となる役どころで、みずみずしい演技と印象的なまなざしで存在感を放ち、映画関係者から「自然体の演技に心をつかまれた」などと絶賛されている。

 都内の小学6年生で、映画やドラマ出演のほか、大手芸能事務所スターダストプロモーション所属の若手俳優で構成される「EBiDAN」のユニット「スタメンKiDS」でも活動。是枝監督がオーディションで「部屋に入ってきた時にこの子だとピンときた」とほれ込んだ逸材だ。

 是枝監督は子役には台本を渡さず、現場でセリフを伝える独自の演出法で自然な表情を引き出す。04年には「誰も知らない」で、当時14歳だった柳楽優弥(28)をカンヌで史上最年少、日本人初の男優賞に導いた。城は柳楽の所属事務所の後輩でもあり“第2の柳楽優弥”との呼び声も上がる。

 目鼻立ちの整った美形で、カンヌのレッドカーペットを堂々と歩く姿に、ネット上でも「将来が楽しみ」と話題になったイケメン。スポニチ本紙にコメントを寄せ「監督の作品に出演できたことは一生の宝物です。またいつか監督と一緒にお仕事がしたいという夢ができました。夢がかなうようにこれからも頑張ります」と意気込んだ。

 同作は既に112の国・地域で配給が決定。受賞を受けてさらに増える見込み。23日には是枝監督が帰国し会見する。

 ◆城 桧吏(じょう・かいり)2006年(平18)9月6日生まれ、東京都出身の11歳。7歳の時にスカウトされ芸能界入り。映画「となりの怪物くん」、Netflixのドラマ「僕だけがいない街」などに出演。7人組男子小学生ユニット「スタメンKiDS」のメンバーとしても活動中。趣味はゲーム。特技は短距離走、ダンス。

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