「精霊の守り人」綾瀬はるか アクション進化!徹底研究、力の入れ時発見

[ 2017年1月20日 19:00 ]

大河ファンタジー「精霊の守り人」のアクション練習を公開した綾瀬はるか(中央)(C)NHK
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 綾瀬はるか(31)が再びアクション女優に変貌する。主演を務めるNHK大河ファンタジー「精霊の守り人」の新シリーズ「悲しき破壊神」(土曜後9・00、全9回)が21日にスタート。前作(昨年3〜4月放送)から進化した姿を披露する。2015年6月に日本公開された映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(監督ジョージ・ミラー)の女優シャーリーズ・セロン(41)も参考にしたと明かした。

 綾瀬は東京・渋谷の同局で行われたアクション練習を公開。6人の男性を相手に、短槍を振り回す。息が上がり「疲れた〜」と口にしたかと思えば、転び、そのまま床にヘッドスライディングも。アクション指導の先生から助言されると「この角度か」と真剣な眼差しになった。

 作家・上橋菜穂子氏(54)の長編ファンタジーを実写ドラマ化。全編4Kで撮影され、放送期間は3年間、全22話に及ぶ。架空の国を舞台に、王子チャグム(小林颯)と用心棒バルサ(綾瀬)の冒険を描く。新シリーズは前作から4年。チャグムは新ヨゴ国の皇太子に。バルサは義父ジグロ(吉川晃司)の敵、カンバル国王ログサム(中村俊輔)暗殺に失敗し、お尋ね者に。隣国ロタ王国に身を潜め、用心棒稼業を続けていた。その折、バルサは少女アスラ(鈴木梨央)を人身売買から救う。アスラは彼女の民族が崇める破壊神タルハマヤをその身に宿していた…。

 前シーズンから撮影が約8カ月、空いた。「あれ、(短槍は)こんなに重かった?」から始まり、感覚を戻していった。筋トレも再開。「筋が硬いとケガをしやすいので、柔らかくしないと。体に意識を向けるようにしました」

 今回、公開されたアクション練習は約15分。既にアクションの基礎は出来上がっているため、新しいシーンの動きを覚える際、週2〜3日、1日2〜3時間の練習を積み、本番に向かった。

 前作のアクションは「どうして、のぺっとしているのかなぁ。何かが足りない」と満足いかず。自分と先生の映像を比較し、徹底研究した。その結果、刃が肉体に当たる時に「“今、斬りつけた”とグッと力を入れて、全部想像してやらないと(短槍が)流れちゃうというのが分かりました」。ただ、今シリーズの終盤に気付き「順撮りしているわけじゃないので、途中で、たまに、いいところ(アクション)があります」と、らしさ全開で笑いを誘った。

 メンタル面においても「前作は来る者をどんどん斬っていくアクションが多かったと思うんですが、新シリーズは、アスラの能力を知ったバルサが『人を殺してはいけない』と語り掛けます。自分が背負ってきた思いを、アスラにはさせたくないと。少し自分の突っ掛かりを持ち始めて、アクションをしている時も、それをすごく意識するようになったというか。これ(人を殺めること)は果たしていいことなのかと考え出したというところはあります」と変化した。

 今作には真木よう子(34)演じるロタ王国の呪術師シハナが新たな敵として立ちはだかる。シハナの武器は短剣2本。「短槍で、どう戦っていくか。新しいアクションが入ったり、おもしろかったです。ただ、相手が女性なので、(短槍が)当たらないようにとか、余計に怖かったところもありました」。狭い空間の撮影現場もあり「ぶつからないように槍を短く持ったり、向きを変えたり、難しかったです」と振り返った。

 参考にした映画などを聞かれると「マッドマックス」のシャーリーズ・セロンを挙げ「女性のヒーローという感じで、立ち姿や芯がズンとある感じはすごく参考になりました」。最後にアクションの楽しさを問われると「出来上がった映像を見た時、前よりよくなったなと思った時が一番楽しいかもしれません」と笑みを浮かべた。

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