「バイプレイヤーズ」遠藤憲一 同志の“年輪”に刺激 かわいい評には照れ笑い

[ 2017年1月20日 10:00 ]

「バイプレイヤーズ」名脇役インタビュー(2)遠藤憲一(上)

ビシッと決めた「バイプレイヤーズ」オープニングの遠藤憲一(C)「バイプレイヤーズ」製作委員会
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 俳優の遠藤憲一(55)が、日本映画界に不可欠な名脇役6人による夢の共演が実現したテレビ東京「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」(金曜深夜0・12、20日は深夜0・27)に出演している。6人を特集した2002年秋の映画祭から14年。ぞれぞれが年輪を刻み「みんな、余計なものを削ぎ落としてきた」と感慨。13日深夜放送の第1話から“おじさん萌え”する視聴者が続出し、自身への「かわいい」評には「時代の価値観も変わったなと思います」と照れ笑いした。

 遠藤のほか、大杉漣(65)田口トモロヲ(59)寺島進(53)松重豊(53)光石研(55)=アイウエオ順=の6人が“主演”。全員が本人役を演じ、共同生活を送るというストーリーの異色作。中国の動画配信サイトから映画「七人の侍」リメークのオファーを受けた6人は、役作りとして絆を深めるため、シェアハウスで3カ月、一緒に暮らすことに。“おじさんだらけのテラスハウス”が始まった――。

 企画の発端は02年秋、東京・下北沢で開催された特集上映「6人の男たちフィルムズ」。当時、既に第一線を走っていた6人が選んだ出演3作品、計18本を10〜11月の6週間にわたって上映した。10年後に雑誌の対談企画で再会。「いつか一緒にやれたらと話していたので、今回、とうとうやるんだという感じ。好きな俳優さんたちなので、いっぺんにやれることの喜びがありました」と感慨もひとしお。ただ「6人はそれぞれ(脇役として作品で)技を仕掛けていかなきゃいけない役回り。クセのあることをやっている人たちなので、一度に集まると、どうなっちゃうのかなとは思いました」

 しかし、それも杞憂。「台本は台本としてありながら、自然に、突っ込める時は突っ込むし、引く時は引いている。集団芝居って、なかなか難しいんですよ。“オレがオレが”みたいになってもダメだし、1つの空気として醸し出すことが一番のテーマ。それを上手にやれる人たちが集まって、いいムードになっていると思います」と手応えを示した。

 今回の本人役はリサーチした部分も投影されながら、あくまでドラマとしてカリカチュアするなど、実際の本人とは異なる面もあるキャラクターに仕上がっている。第1話で苦手だったプチトマトは「全然大丈夫です」。心配性は事実で「占いを見るのは本当に嫌い」と苦笑い。虚実入り乱れた本人役は、見る側の想像力を刺激する。

 6人が黒のスーツ&サングラスで決めたオープニングとエンディングがお気に入り。「本編のユルさとのアンバランスさみたいなものが好き」と何度も繰り返し見ている。

 20日深夜放送の第2話は「バイプレイヤーと共演NG」。荒川良々(43)と池松壮亮(26)が本人役でゲスト出演。遠藤と松重が「相棒」ならぬ「相方」という架空の刑事ドラマでダブル主演する。

 松重とは「久々に芝居をしてみて『ああ、いろいろなものを削ぎ落としてきたんだな。素晴らしい俳優さんになっているな』ということに一番、直面しました。そこには、役作りとか、あまりないんですよね。余計なことをしない。一番難しいことなんですが。みんな、そう」と刺激を受けた。「本人役だからとか、変な意識を持たず、自分もなるべく削ぎ落とした状態で、とにかくその場にいて、自分を泳がせる」ことを実践している。

 「今回は役を作り込まないからと言って、本人のまま出ているわけでもない。際どいところをやっています。ストーリーはあるから芝居はしているんですが、集団芝居なので自分の計算だけじゃどうにもならない。だから、まずはその場面にいてみる。とにかく空気のようにいるというのが自分のテーマです。あまり前もって計算しない。目の前で起きることに、いかに反応できるか」。ジャズのような、6人によるセッションを楽しんでいるようだ。

 1990年代後半からVシネマやカルト映画に数多く出演し、コワモテの風貌で知られるようになった。しかし、今回に限らず、近年は「民王」「お義父さんと呼ばせて」など、SNS上で「かわいい」と評判。本人は「インターネットはあまり見ないので、分からないです」としながらも「怖がられるよりはいいですが、かわいいって顔でもないし。時代の価値観も変わったなと思います」と笑って受け止めた。「物をあまり知らないし、素が結構ダメ人間。ここ数年、その素がチョロチョロ見え始めたのかもしれないですね」と自己分析。インタビュー中に何度も見られたやさしい笑顔が印象的だった。

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