中日ドラ1・仲地 待望プロ1勝 顔そっくり!?立浪監督「似てると言われるので、兄弟と思われるかもと」

[ 2023年7月27日 06:00 ]

セ・リーグ   中日7―1DeNA ( 2023年7月26日    バンテリンD )

<中・D>プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に立浪監督(右)と記念撮影する仲地(撮影・椎名 航)
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 立浪監督から背中をポンポンと称えられた中日・仲地が、とびっきりの笑顔を見せた。2度目の先発マウンドとなった本拠地デビュー戦で、6回1安打無失点のプロ初勝利。バンテリンドームのお立ち台に初めて上がり、ウイニングボールを手に喜びをかみしめた。

 「記念球は両親にあげます。初勝利できて、うれしいです」
 初々しい表情とは対照的に、新人離れしたマウンド度胸を見せたのは3回。3者連続四球で2死満塁を背負い「そう(なんくるないさ)とは思えなかったけど、どうにかしないと」と開き直った。宮崎と対峙(たいじ)して真っ向勝負を選択。カウント2―2からの5球目、外角150キロ直球で空振り三振に斬り、窮地を脱した。

 悩み抜いた2カ月だった。プロ初登板だった5月13日のヤクルト戦は左脇腹痛を発症し1回2安打2失点、わずか20球で降板した。「“また1イニングで、とかならないかな”と変な考えもあったけど、悔しい思いをしたので長いイニングを、と思っていました」。リハビリに励み、18日のフレッシュ球宴で1回零封など雪辱の舞台に備えてきた。

 1歳から“白球”を握りしめてきた。読谷高ソフトボール部だった母・夏海さんから贈られた初めての誕生日プレゼントがカラーボールと、おもちゃのグラブ。家族とキャッチボールした日から、何万球とも言える途方もない球数を投げ込み続けた。その結晶とも言える105球だった。

 チームの連敗を4で止める価値ある1勝。立浪監督は「よく顔が似てると言われるのですが、本人も言われたことがあるそうで“兄弟と思われるかもね”と話をしました」と上機嫌。続けて「先発の戦力として期待する投手ですし勝ってよかった」と“孝行息子”を称えた。「次もいい投球ができるように」と仲地。背番号31が真剣勝負の舞台に立った。(湯澤 涼)

 ◇仲地 礼亜(なかち・れいあ)2001年(平13)2月15日生まれ、沖縄県読谷村出身の22歳。嘉手納では1年夏にチームは甲子園出場も自身はベンチ外。3年夏は沖縄大会準決勝で敗退。沖縄大では3年春からエース。22年のドラフト1位で中日入団。1メートル77、83キロ。右投げ右打ち。

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