ソフトB“真夏の甲斐弾” スチュワートのために「何とかしよう、と。勝ちをつけられるように」

[ 2023年7月27日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7―1オリックス ( 2023年7月26日    京セラD )

<オ・ソ>5回、勝ち越しの3点弾を放ち、笑顔の甲斐(中央)(撮影・成瀬 徹)
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 “真夏の甲斐弾”が試合を決めた。1―1の5回1死一、二塁、ソフトバンク・甲斐はどうしても打ちたい理由があった。「何とかしよう、とその思いだけでした。カーター(先発スチュワート)に勝ちをつけられるように」と中堅へ決勝の6号3ランを放った。

 来日5年目で未勝利のスチュワートだが、今季は試合前まで4試合0勝2敗も防御率1・99。リードしてきた甲斐は援護できないことが、気がかりだった。その思いを思い切り、バットに込めた。

 甲斐だけではない。0―1の4回無死、宮城キラーの今宮が真ん中143キロ直球を左中間へ同点4号ソロ。初回1死では左翼線二塁打も放つなど、この日も3打数2安打で通算31打数15安打の打率・484と健在で「最高の結果となって良かった」とにやり。6回無死では近藤が同じく中堅へと13号ソロ。これまで援護できなかった借りも含めた11安打7点と打ちまくった。

 甲斐のホームラン談話を伝え聞いたスチュワートは「甲斐さんをディナーに誘わないといけない」とにやり。12連敗中は5本塁打だった打線に乱れ飛んだ3発の花火。「(甲斐は)よく、打ってくれた」。連敗中は凍り付いていた藤本監督の表情からも少しずつ、笑みがこぼれだした。

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