「トレード市場の動きが遅いのは大谷翔平が原因」 興味ないチームも含め、29球団が待ちぼうけの理由

[ 2023年7月27日 09:22 ]

エンゼルス・大谷翔平
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者が26日(日本時間27日)、「MLBのトレード市場の動きが遅いのは大谷翔平が原因になっている」と報じている。

 今の市場は、メッツの指名打者ダニエル・ボーゲルバックの平均のスプリントスピードよりも遅いそうだ。市場の動きが遅いのは、売り手に回るチームが少ないという問題が一つにはある。しかしながら今起きているのは、売ると決めている球団の幹部ですら、「大谷がトレードされるかどうかがわからないために市場が動かない。彼より格下の選手のトレードであっても影響を受けている」と不満を漏らしていることだ。

 売り手球団の幹部が、先発投手を出す予定で、交渉相手に「若手の誰それが欲しい」と要求する。それに対し、相手はその条件なら妥当だと返事をしてくれる。しかしながら、そこから先に行かない。交渉相手が「待ってくれ。まだ今はその若手選手を放出できない。大谷獲得に必要になるかもしれないから」とストップをかけるからだ。

 オールスターが終わり、後半戦がスタートした時、エンゼルス球団側から「大谷のトレードについてもっと話を聞きたい」というシグナルが出ていたそうだ。しかしながら今はエンゼルスは貯金3、ワイルドカードの3つ目のスポットまで3・5ゲーム差に迫り、トレード確率はかなり低くなっている。それでも大谷に真剣なチームは待ってくれと釘を刺す。だから市場は動かない。

 エンゼルスは27日(日本時間28日)はタイガースとのダブルヘッダーでその次はブルージェイズとのシリーズだ。大谷のオークション会場は、8月1日のトレードデッドラインまでにどうなっていくのか?大谷に興味がないチームも含め、29球団がエンゼルスの決断を待ち続けている。

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