阪神・才木 フォークの精彩欠き今季最短5回2失点…今季初のクオリティースタート失敗で無念の2連敗

[ 2023年4月24日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1-2中日 ( 2023年4月23日    バンテリンD )

<中・神>5回、逆転を許し肩を落とす才木(左から2人目)(撮影・大森 寛明)
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 阪神・才木は言葉の端々から悔しさを強くにじませた。6回の打席で代打を送られ、今季最短の5回73球で降板。2失点で先発投手として最低限の役割を果たしても、7回2失点だった前回16日のDeNA戦から2連敗に沈んだ。

 「真っすぐのタイミングが合っていたので、あそこの真っすぐは簡単すぎたかなと思う」

 勝利投手の権利まであと1死で、もうひと踏ん張りできなかった。1点優勢の5回2死一、三塁。初球に投げた151キロの外角直球を細川にはじき返された。右中間を破られ、一気に逆転を許した痛打。「真っすぐで(アウトを)取れると思った結果なので打たれたのはしょうがない」と言い訳はしなかった。

 「真っすぐは別に悪くなかった。フォークが今日は浮いていた。ヒットもフォークが多かった」

 被安打7は今季最多。特に最近2試合は3奪三振ずつにとどまった。初登板からの2試合で計19三振を奪った圧倒感が少し薄れたのはフォークの不調と無関係ではない。4度目の登板で初めて100球に満たず、クオリティースタート(6回以上、自責3以下)にも初めて失敗する不完全燃焼だった。

 一方で2回から毎回走者を背負っても失点は1イニングだけ。空振りを取れなくても打たせて取り、試合は壊していない。援護さえあれば勝敗が逆転していた可能性はある。4度の先発で1勝2敗。「ゲームの中で対応できるように」と切り替えた。(石崎 祥平)

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2023年4月24日のニュース