明大の左腕・石原初先発で6回無失点、スカウトにアピール 田中監督「マウンドまでついて行こうかと…」

[ 2023年4月24日 20:27 ]

東京六大学野球春季リーグ戦第3週第3日 3回戦   慶大5―4明大 ( 2023年4月24日    神宮 )

東京六大学野球<明大・慶大>初回、無失点に抑え笑顔でベンチに戻りグータッチする明大・石原(左)=撮影・大城 有生希
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 明大は終盤までもつれた接戦の末に逆転負けを喫したが、初先発した左腕・石原勇輝投手(4年)は夢のプロ入りへ向け、アピールに成功した。6回4安打無失点と好投し、石原は「できすぎかなと思います」と、時折笑みを浮かべながら振り返った。

 「孫みたいな投手。ほんとにマウンドまでついて行こうかなと思うくらい心配だった」と、話したのが田中武宏監督。その心配をよそに左腕は快投を続け、4回までは完全投球。最速149キロを計測した直球で押し込み、5、6回は得点圏に走者を背負ったが無失点で切り抜けた。

 チームは今秋ドラフト候補の村田賢一投手(4年)と蒔田稔投手(4年)を擁しているが「村田、蒔田だけじゃないぞというところを見せられたと思う。2人に肩を並べられる投手になれれば」と、この試合で自信を深めた石原。

 田中監督も「2人とはタイプが違い、腕の振りがしなやかな投手。球の質が明らかに良くなった」と、成長に目を細める。この日は6投手をつぎ込みながら敗れる悔しい結果となったが、石原の台頭は間違いなくチームのプラスになるに違いない。(村井 樹)

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2023年4月24日のニュース