ヤンキース新オーナー南氏語る スタインブレナー氏にあこがれ「10歳からいつかMLB球団のオーナーに」

[ 2023年4月24日 09:02 ]

 ヤンキースの部分的権利を保有する経営パートナーになった南壮一郎氏 (撮影・杉浦大介通信員)
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 ヤンキースの部分的権利を保有する経営パートナーになった南壮一郎氏(46)が23日(日本時間24日)、ヤンキースタジアムで日本メディアに対応した。6歳からカナダで過ごしたという南氏は、モルガン・スタンレー証券などを経て05年にプロ野球に新規参入した楽天の球団創設メンバーとなった。その後、09年に会員制転職サイトの「ビズリーチ」を創業。今回、日本人としては史上初めて、ヤンキースのオーナーグループに加入した。

 会見での南氏との一問一答は以下の通り

 ――球団史上初のヤンキース部分オーナーになった気持ちは。
 「子供の頃から、父親の仕事でカナダで育って、最初は英語も喋れない中で、自分を救ってくれたのがスポーツでした。それによって地元のMLB球団のブルージェイズが好きになりました。その時以来、いろんなものを見る中で、ヤンキースのオーナーであったスタインブレナー氏に憧れ、10歳の頃、いつかMLB球団のオーナーになりたいという夢に変わりました。今回、本当にいろんな方のサポートもあって、実現したことを非常に嬉しく感じています」

 ――どのような経緯でここまで来たのか。
 「今から1年半ほど前、今後、会社ではなく個人として、どんなことをしていきたいかを考える機会があったときに、子供の頃の夢であったMLB球団のオーナーのグループに加入するってことが1つ、目標として生まれました。そこからいろんな方に相談しながら、なかなか表に出ることではないので、いろんなご縁がつながって、今回、ヤンキースのオーナーグループに加入させていただくことになりました」

 ――ヤンキースという球団のイメージは。
 「歴史と、何よりも誇りの球団だと思っています。子供の頃からトロントに住み、大学時代はボストンということで、ライバル球団というところはありましたけど、常に自分たちがMLBの顔であるという誇りを持って、何よりも野球に対して真摯な姿勢を持ち続けている球団だと感じておりました」

 ――エンゼルス対ヤンキース戦の際に球場を訪れていた。日本を代表する大谷選手の試合をどう見たか。
 「たまたま偶然のタイミングで決まりましたので、これもご縁だなと思いながら、世界で戦う大谷選手ですとか、昨日はメジャーを代表するピッチャーになっている菊池さんのピッチングを見させていただきました。自分の大好きなことですので、これからもヤンキースの球団の一員として、大好きな野球を近くで見させていただきたいなと思っております」

 ――ヤンキースとの話し合い、交渉の過程で難しかった部分は。
 「僕はまずそもそもアメリカに住んではおりませんし、アメリカ国籍ではないので、外国人というところです。ヤンキースがどうこうということではなく、どこの国でもそうだと思います。そういう意味ではスタインブレナー家の皆さん、そして他のリミテッドパートナーの皆さんに感謝しています。そこの部分でいろんな壁がある中で、後ろ支えになっていただいたというのは非常に感謝申し上げたい部分です」

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2023年4月24日のニュース