「超豊作年」のドラフト候補が軸 高校ジャパンで世界一になるための20人を選んでみた

[ 2023年4月24日 08:00 ]

東海大菅生・日当
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 記者は高校を卒業後、独立リーグの四国・九州アイランドリーグの審判員になった。それ以降、野球が仕事になり、プライベートの時間で野球に熱中することはなくなった。それでもWBCで世界一に輝いた侍ジャパンの戦いには心を打たれた。

 やはり代表戦はアツい。少し気が早いが、今秋開催が見込まれるU18W杯に向けた高校日本代表メンバー20人を予想したい。

【投手8人】
投手 
(1)大阪桐蔭・前田 悠伍
(2)東海大菅生・日当 直喜
(3)享栄・東松 快征
(4)能代松陽・森岡 大智
(5)大阪桐蔭・南 恒誠
(6)専大松戸・平野 大地
(7)一関学院・小野 涼介
(8)仙台育英・仁田 陽翔
(寸評)エースは文句なしで大阪桐蔭・前田。打者の内角、外角を自在に突く高校生離れした投球術が武器だ。東海大菅生・日当も先発で期待。アマチュア球界No.1のフォークで海外の打者を驚かせてほしい。能代松陽の森岡は縦に落ちるカットボールが国際試合で威力を発揮しそうだ。仙台育英・仁田のポテンシャルは高校トップクラス。米国など強豪との対戦の際、須江航監督も評価する爆発力のある直球とスライダーで快投を期待したい。一芸枠は一関学院の下手投げ右腕・小野。1イニングで打ち崩すことが困難な変則投手だ。ストッパーは専大松戸・平野に任せたい。1イニングに全集中することで持ち味の直球の威力を最大限にまで引き出したい。

【捕手3人】
(1)常葉大菊川・鈴木 叶
(2)山梨学院・佐仲 大輝
(3)沖縄尚学・知花 慎之助
(寸評)
正捕手は常葉大菊川・鈴木。山梨学院・佐仲はデータを駆使した配球が得意でディフェンス能力が高く、打撃にもパンチ力がある。外野手としても力を発揮できる沖縄尚学・知花を第3捕手に選んだ。

【内野手6人】
(1)花巻東・佐々木 麟太郎
(2)鹿児島城西・明瀬 諒介
(3)広陵・真鍋 慧
(4)仙台育英・山田 脩也
(5)横浜・緒方 漣
(6)花巻東・千葉 柚樹

(寸評)
侍ジャパンでは長打力の重要性を改めて実感した。また、高校代表が戦う7イニング制では2点差以上リードされた時、アウトを献上する送りバントの選択肢がとれないケースも考えられる。そのため打撃力を重視した。本職は一塁手だが、遊撃手にも挑戦中の鹿児島城西・明瀬を三塁で起用。横浜・緒方は控えに回り、全てのポジションのバックアップで使いたい。

【外野手3人】
(1)山形中央・武田 陸玖
(2)仙台育英・斎藤 陽
(3)広陵・田上 夏衣
(寸評)
二刀流左腕の山形中央・武田は救援登板にも期待したい。左打者が3人となったので相手投手によっては沖縄尚学・知花をスタメン起用することもありそうだ。

【予想スタメン】
1番・左翼 武田
2番・DH 佐々木
3番・三塁 明瀬
4番・一塁 真鍋
5番・捕手 鈴木
6番・中堅 田上
7番・遊撃 山田
8番・右翼 斎藤
9番・二塁 千葉
先発投手・前田

(寸評)
佐々木は1年夏に担った2番で打線をけん引。6~9番は第2の1~4番と考えて下位からも得点を狙いたい。

 ここに挙げた選手以外にも多くの有力選手がいる。高校生は春から夏にかけての成長速度がすさまじいだけに「新星」の登場も期待したい。(記者コラム・柳内 遼平)

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2023年4月24日のニュース