オリ・由伸「全部勝つぐらいの気持ちで」WBC世界一、パ3連覇、日本一連覇、3年連続個人タイトル独占だ

[ 2023年1月28日 05:00 ]

自主トレを公開したオリックス・山本(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスの山本由伸投手(24)が27日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレを公開した。2年連続で投手の主要タイトルを独占している日本球界のスーパーエースは「全部勝つぐらいの気持ちで」と、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一、パ・リーグ3連覇&日本一連覇に貢献することを約束。そして3年連続の個人タイトル独占と“全勝”のシーズンにすることを誓った。

 山本は晴れやかな表情で“全勝宣言”した。「全部勝つぐらいの気持ちでいきたい」。個人的な目標についての答えだが、そこにはあらゆる意味が含まれていた。特別なシーズン。まずは侍ジャパンの中心選手としてWBCで世界一に挑む。

 「すごく大切な特別な大会。世界一を目指して、みんなが一丸となってやると思うのでしっかりチームの力になれるようにしたい」

 今オフには会員制動画配信サービスの番組で佐々木朗(ロッテ)とともにWBCで準決勝、決勝の舞台である米フロリダのローンデポ・パークを訪問。「ここでやるんだなと。満員になって、その中で自分がプレーするっていうのは。新たなワクワクもあった」。早ければ今季終了後のメジャー挑戦を視野に入れておりスター選手が参加する大会は絶好の腕試しの場でもある。

 また、リーグ3連覇と日本一連覇を狙うシーズンでもあり、「またそこに向かってチーム全員で戦っていけたら」と力を込める。

 昨季15勝5敗、防御率1・68で勝率(・750)、奪三振(205)も合わせて史上初の2年連続投手4冠に輝いた右腕はさらなる偉業を達成するチャンス。3年連続でMVPなら76~78年の山田久志(阪急)、94~96年のイチロー(オリックス)以来3人目、3年連続で沢村賞なら56~58年の金田正一(国鉄)以来2人目の快挙となる。
 WBC使用球を使ったキャッチボールでは伸びのある球を投げ込み、仕上がりの良さをアピール。「とにかく一試合、一試合必死にやる」と誓う。世界一、日本一、そして主要タイトル独占。すべてを狙えるのは山本しかいない。(中澤 智晴)

 ○…山本が侍ジャパンでチームメートとなる中日・高橋宏との共闘を誓った。「同じチームでやるのは初めてだし、そこは楽しみな部分。お互い助け合うことがあるかは分からないけど、良い関係でやっていけたら」。昨年7月に交換トレードでオリックスから中日に移籍した後藤を通じて知り合い、今オフは大阪府内で合同自主トレを行った。「すごく性格もいいし、同じAB型だし。2カ月間、食事から全部一緒にやりました」。才能豊かな右腕の強力タッグが日本代表の大きな武器になりそうだ。

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2023年1月28日のニュース