阪神・森下 初のフリー打撃でフルパワー「今できる中では100%」2・11初実戦に照準

[ 2023年1月28日 05:15 ]

フリー打撃を行う森下(撮影・北條 貴史)
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 右足肉離れで別メニュー調整が続く阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22=中大)が27日、新人合同自主トレで初の室内フリー打撃練習を行った。甲子園球場の室内練習場で、打撃投手相手に鋭い打球を連発。既に今春キャンプは2軍スタートが決定しているものの全快に向けて着々と調整を進める。右翼の開幕スタメン最有力候補が、今春初実戦となる2月11、12日に予定される紅白戦出場に向けてペースを上げてきた。

 しんしんと雪が降り注ぐ屋外をよそに、甲子園の室内練習場に爽快な打球音が響き渡った。新人合同自主トレは終盤に突入。即戦力として期待がかかる森下がライバルとなる新助っ人の入団も受けて調整ピッチを上げてきた。室内ながら初のフリー打撃では好感触を示した。

 「いい形で(打てました)。実戦により近い形で打ててよかった」

 昨季まで日本ハムでプレーしていた谷川打撃投手の威力ある直球にアジャストするように、徐々に力強い打球を連発していった。「今できる中では100%で(振った)。まだスパイクをしっかり履いた状態のプレーじゃないけど、これから(状態を)上げていきたい」。右足肉離れの影響で初日から別メニューも、前日26日には初めて屋外でロングティー打撃を行うなど、調整のペースは日に日にアップしている。

 視察した和田2軍監督は「トレーナーの報告を聞いてから」と前置きしつつも、「早い段階で(全体練習に)合流できると思うよ」と、春季キャンプでは早期でのチーム本隊合流を示唆した。当初は実戦出場の時期が遅れる可能性もあったが、見据える先は2月11、12日の紅白戦。岡田監督も改めて「早くても紅白(戦)くらいをメドでええんちゃう」と、紅白戦で実戦デビューさせる可能性について言及した。

 この日は室内練習場で体を動かしていたミエセスとも初対面。「外国人特有の、お尻が大きくて胸板が厚い。ガッチリした体形だった。負けないようにと思った」。入寮時にはYouTubeで新助っ人の打撃動画を見たことを明かし、「フリー打撃とかを見て、強い打球を打っている。そこに負けてちゃ意味がない。負けじと頑張りたい」と、早くも対抗心はメラメラ。巨漢の大砲も加わる右翼の定位置争いを制すべく、万全の状態で実戦へ向かう算段を立てた。(阪井 日向)

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2023年1月28日のニュース