石橋悲願の初出場 甲子園で流れる何百、何千回と歌った母校の校歌――感無量 松坂大輔さんも祝福

[ 2023年1月28日 05:00 ]

センバツ出場36校決定

教材を手に笑顔を見せる「21世紀枠」で選出された石橋ナイン(撮影・会津 智海)
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 かつて、野球部を応援した石橋OBも悲願の初出場を祝福した。本紙の鈴木勝巳記者(53)が喜びに沸く母校を取材し、聖地での後輩たちの健闘を祈った。

 1987年度卒。35年近くがたっても、校舎の様子など当時とまるで変わっていない。久しぶりに足を踏み入れた母校。後輩よ、本当によくやった。甲子園出場。在学当時は夢のまた夢だった。

 「石高」での3年間。自分は吹奏楽部と応援団の「二刀流」だった。放課後は吹奏楽部の練習を途中で抜け出し、トランペットを手に応援団へ。校歌に応援歌、栃木県民の歌、若い力、狙いうち…。専属の「1人ブラスバンド」として次から次へと演奏した。晴れ舞台は栃木県総合運動公園野球場。セミの声と猛烈な暑さは今も忘れない。詰め襟の学ランは汗が白く浮き、必死に声を張り上げる。野球部はお世辞にも強くはなく、県大会で1勝すれば大喜びだった。

 と、ここまで書いて、取材をお願いしていた本紙評論家の松坂大輔さんから電話があった。母校の甲子園出場を伝えると「凄いですね!おめでとうございます」。甲子園の怪物に祝福され、喜びがさらに増した。二荒(ふたら)のいただき、残雪かすみ――。何百、何千回と歌った校歌は今も耳に残る。大甲子園。アルプススタンドで校歌が流れる。感無量だ。 

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