二松学舎大付“滑り込み”春切符 昨夏1年生で聖地弾・片井「感謝して日本一目指す」

[ 2023年1月28日 05:00 ]

センバツ出場36校決定

市原監督を胴上げする二松学舎大付ナイン
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 1校増となった関東・東京地区の最後の1枠となる7校目に滑り込んだ。二松学舎大付(東京)の1年生4番・片井海斗(1年)は「ただただうれしい気持ちです。絶対打ちます。優勝したい、勝ちたいです」と笑顔を浮かべた。

 体重95キロの巨体で通算16本塁打を誇る右の長距離砲。昨夏の甲子園は清原和博(PL学園)以来となる1年生右打者の4番弾を放っている。市原勝人監督はこの日の片井のうれしそうな表情を「“ごちそう”に出合えた感じ」と冗談めかした。

 当落線上だった。計3本塁打した昨秋の東京都大会では、決勝で東海大菅生に2―8で敗戦。吉報が届くか微妙な状況の中で、毎日1000スイングの「連ティー」(10スイング100セット)に2時間半かけ、ロングティーを200スイング。天性の柔らかいバットコントロールに強さが加わった。

 21年夏から4季連続での甲子園出場。OBで3月のWBCに出場する侍ジャパンメンバーにも入ったカブス・鈴木の恩師でもある指揮官は「同じ時点で言うと大きな場面で強いのは片井。本番に強い子」と期待を込めた。

 一塁だけでなくこの冬は三塁に挑戦し、走塁面も磨いてきた。「選んでもらったからには、感謝して日本一を目指す」。昨夏3回戦で大阪桐蔭に破れた悔しさは、打棒で晴らすしかない。(神田 佑)

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2023年1月28日のニュース