海星　決勝で長崎日大と再戦リベンジへ　守り勝つ野球で昨夏を超えてみせる

センバツ出場36校決定

センバツ出場が決まり、喜びを爆発させる海星ナイン
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　第95回選抜高校野球大会（3月18日から14日間、甲子園）の出場校を決める選考委員会が開かれ、明治神宮大会枠を含めた一般選考33校、21世紀枠3校の計36校が選出された。九州勢で唯一、アベック出場のなかった長崎勢は昨秋の九州大会準優勝の長崎日大と4強の海星が県勢史上初の同時出場を決めた。両校の選手はセンバツの決勝で戦う新たな目標を口にした。

　会議室の大型のプロジェクターで選考中継を見ていた海星ナインの表情が一瞬で笑顔になった。7年ぶり6度目の出場。歓喜の声は自粛し、拍手が起こった。数分前に長崎日大の選出が発表されていた。長崎県勢史上初のダブル出場が決まった瞬間でもあった。田川一心主将（2年）が声を弾ませた。

　「長い歴史の中で長崎の同時出場は初めて。（長崎）日大の主将の平尾とも昨日、“決勝で長崎対決をできるように。2人で長崎を引っ張っていこう”と（LINEで）話しました。決勝で日大と当たれるように」

　自身は捕手として、制球が持ち味のエース左腕の吉田翔（2年）、130キロ台後半の直球が武器のリリーフ右腕、高野颯波（そな、2年）と、タイプの違う二枚看板をリードして九州大会4強。1回戦、準々決勝ともに堅い守りで接戦をものにした。聖地でも「バッテリー中心として守り勝つ海星の野球を」と力を込めた。

　2勝を挙げて16強入りした昨夏に続く甲子園。春は16年のベスト8が最高。加藤慶二監督（48）は「3勝以上。4強以上」を掲げ、はっぱをかけた。「目標に実力が合致していないが、目標は絶対に変えない。変えるのは実力」。理想は昨秋長崎大会の決勝で敗れた長崎日大に、甲子園の決勝で再戦しリベンジすることだ。（水口　隆博）