智弁和歌山強打の4番・中塚「目標は日本一。4番がいい場面で打てれば勝てる」

[ 2023年1月28日 05:00 ]

センバツ出場36校決定

甲子園出場を決め喜ぶ智弁和歌山ナイン (撮影・奥 調)
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 第95回選抜高校野球大会(3月18日から14日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が27日に開かれ、智弁和歌山が3年ぶり15度目の出場を決めた。昨秋の近畿大会で3試合連続本塁打を放った4番・中塚遥翔(2年)や高校通算30発を誇る青山達史(2年)らを中心に強力打線を形成している。自慢の強打で21年夏以来の全国制覇を目指す。

 智弁和歌山の打力は今大会屈指だ。昨秋の近畿大会では3試合計20得点を挙げて4強入りした。その中心に座る中塚が日本一の4番になる決意を示した。

 「目標は日本一。4番がいい場面で打てれば勝てるし、打てなければ負ける。勝負どころや苦しい場面で流れを変えられるような一本を打ちたいです」

 中塚は、高校通算17発を数える左の長距離砲だ。1メートル78、90キロと体格に恵まれ、昨秋の近畿大会では3試合連続本塁打を放つ勝負強さも兼ね備えている。中谷仁監督からは「おまえが打たなければ負ける。その覚悟を持ちなさい」と指導されてきた。「4番を打つ自分が打線の中心になる。僕自身の確率が悪ければ、思うように点を取れないと思う。ムラをなくしていきたい」。確実性を向上させて、4番の重責を果たそうとしている。

 中塚の直前となる3番に座る青山も強打者だ。1メートル85の長身を生かしたパンチ力を武器とし、高校通算30本塁打を誇る。加えて、名門の主将としてもチームをけん引している。

 「必ず日本一を獲ります。そのためには、選手一人一人が日本一のピースにならなければいけない。チームのために何ができるのかを理解して取り組めば、日本一に近づいていくと思っています」

 全国制覇を目指しているからこそ、昨秋の近畿大会準決勝で報徳学園(兵庫)に敗れた悔しさを忘れていない。「レベルの高い近畿勢に勝つことができれば日本一に近づく。だけど、秋は大阪桐蔭と戦う前に負けてしまった。選抜では、チームが逆境に立たされている時に、自分が雰囲気を変えられるような一打を打ちたいです」。現2年生は21年夏の全国制覇を知る世代だ。強打を武器に、再び全国の頂点をうかがう。

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2023年1月28日のニュース