内川聖一の福島への恩返し 「人生初」雪の中でも続けた“1700人”とのキャッチボールに込めた思い

[ 2022年12月21日 07:00 ]

内川聖一の公式インスタグラム(@uchikawaseiichi01)から

 横浜、ソフトバンク、ヤクルトで活躍した内川聖一内野手(40)が20日、自身のインスタグラムを更新。17、18日の両日に福島県で行った野球教室を振り返った。

 今回は、前ヤクルトの中山翔太外野手とともに「2日間福島に行ってきました」と報告した内川は「2013年のいわきグリーンスタジアムで行われたオールスターでMVPを頂き、その賞金を福島の子供達のために使えないかとの思いで2014年からスタートした野球教室も今回で8回目。(コロナによる中止が一回)」と振り返った。東日本大震災からの復興を目指す同県に対して、野球選手らしい援助として、この野球教室を続け、子供たちに笑顔を届けてきた。

 そのうえで内川は「この野球教室はただ野球を教えるだけではなく、参加してくれた子供達とキャッチボールをするのが僕の中のルールでした。今回で延べ1700人を超えました」とつづった。子供の思い出に残るようにと、なるべく多くの子供たちとのキャッチボールをノルマに、今回は「人生初 雪が降る中 キャッチボール」として降雪の中でも投げ続けた。

 「また、野球教室だけではなく毎年いろんな場所で福島の被害の状況や現状を毎回視察させていただきました。関係者の方々、本当にありがとうございました」と、今月には東日本大震災・原子力災害伝承館などを来館するなど、精力的に視察。今季限りでヤクルトを退団したため、野球教室も今回が最後の開催となる可能性があるが、8度も続いた地道な活動は立派だ。

 内川は来季からは、プロ野球独立リーグの九州アジアリーグ・大分B―リングスへの入団が決まっており「自分が生まれ育った地で現役生活を終えたいという気持ちがありました」と納得いくまで地元でプレーを続ける意向を示している。

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