巨人・岡本和 後半の殊勲弾でヤクルト・村上と明暗

[ 2022年12月21日 04:55 ]

巨人・岡本和真
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 【データで振り返る22年12球団記録レビュー】試合後半の不振が響いた。巨人の岡本和は今季30本塁打。18年から続いている連続シーズン30号を5年まで伸ばした。ただし、セ・リーグ本塁打王の村上(ヤ=56本)に26本の大差をつけられ3年連続キングは手中にできなかった。2人のイニング別本塁打を出すと違いがくっきり。1~5回の合計本数は岡本和の21本に対し村上は22本とわずか1本差。それが6回以降は岡本和が9本で村上は4倍近い34本と大きく引き離された。

 効果的な本塁打も同様で岡本和の1~5回の殊勲本塁打(先制、同点、勝ち越し、逆転、サヨナラ)は14本。村上の12本を2本上回った。それが試合後半になると一変し、岡本和の1本に対し村上は13本。その1本も5月4日広島戦の6回に放った同点3ランで、7回以降の殊勲弾は打てずじまい。シーズンを通じても、岡本和の球宴前までの本塁打率(打数÷本塁打)は16・62だったが球宴後は19・00にダウン。村上が前半戦の9・52から後半戦は7・52とシーズンが深まるにつれ数字を上げたのと対照的だった。

 岡本和は19年から363試合連続で先発4番を務めたが、8月11日中日戦で6番に降格。今季は39試合4番から外れた。それでも同打順の本塁打は通算146本に達し、巨人では史上5人目の150本まであと4本に迫る。来季は試合終盤の価値あるアーチを増やしたい。(記録課・宮入 徹)

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2022年12月21日のニュース