FA嶺井、ソフトB入り有力!! 3年以上の総額3億円超提示、甲斐と正妻争い期待する球団の熱意伝わる

[ 2022年11月13日 05:00 ]

DeNA・嶺井

 ソフトバンクが12日に、国内フリーエージェント(FA)権を公使したDeNA・嶺井博希捕手(31)と関東地方で初接触したことが同日、分かった。3年以上の推定総額3億円超の契約条件を提示。球団は甲斐拓也捕手(30)との正捕手争いを期待する熱意を伝えて好感触を得ており、来季の入団が有力となった。また海外FA権を行使した日本ハム・近藤健介外野手(29)とは11日の初接触で総額30億円を超える6年の長期契約を提示したことが12日までに分かった。

 12日に鷹は、関東地方で嶺井への求愛活動も終えていた。3年以上、推定で総額3億円超の契約条件を提示し、来季の正捕手候補として、戦力としての熱意を伝えた。

 この好条件に加え、球団からの熱意に嶺井も好感触だったという。沖縄県出身。1学年上の東浜とは高校、大学の両方でバッテリーを組んできた。さらには又吉、嘉弥真と中継ぎ陣に同郷投手も多い。DeNAでは沖縄の守り神に例えられて“ハマのシーサー”と呼ばれているが来季から“鷹のシーサー”として人気が出る可能性も高い。

 今季のソフトバンクの支配下捕手は6人と豊富。ただ、正妻の甲斐に代わる第2捕手の経験値の薄さが、補強に動いた最大ポイントとなった。来季12年目、30歳の甲斐が負傷した場合の2番手は大卒3年目の海野、または高卒5年目の渡辺だった。今季は接戦の終盤に9番打者の甲斐に代打が送られることが多く、交代捕手が勝ちパターン投手との実戦勘の部分で、甲斐と差があった。嶺井が加入すれば攻守でウイークポイントを補える。

 嶺井は強打の捕手としての顔もある。甲斐は今季130試合でマスクをかぶったが、打率は100試合以上に出場した17年以降でワーストの・180だった。一方で嶺井は9年目でいずれもキャリアハイの93試合出場、50安打、30打点と自慢の強打も復調中。パンチ力も秘めている。

 人的補償の発生しないCランクも魅力で、捕手陣の全体的な底上げと、甲斐との正妻争いで競争の活発化も見込める。球団の嶺井への愛は伝わっているようだ。

 ◇嶺井 博希(みねい・ひろき)1991年(平3)6月4日生まれ、沖縄県南城市出身の31歳。沖縄尚学から亜大に進学。高校、大学で1学年上の東浜とバッテリーを組む。13年ドラフト3位でDeNAに入団。今季は自己最多の93試合に出場して打率.205、5本塁打、30打点。1メートル75、85キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2022年11月13日のニュース