日本ハム育成・松本遼 「スーパークイック」モーションで球質向上 支配下へアピール

[ 2022年11月13日 06:00 ]

左足をほとんど上げないスーパークイックモーションで投球する日本ハム・松本遼
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 日本ハムの2年目育成右腕・松本遼が、沖縄・国頭秋季キャンプ第2クール初日の12日にブルペンで自己最多の132球を熱投した。新庄監督とともに投球を見守った建山投手コーチが「(支配下選手を意味する背番号)2桁が近づいたな」とうなるほどの投球で、来季の支配下選手昇格を猛アピールした。

 首脳陣が絶賛したのは、「スーパークイック」モーションでの球質だった。打者のタイミングを外すことを目的に新庄監督が「スーパークイックをやってみて」と要望すると、指揮官が「クイックの方が球が強い」というほどの直球を連発。足をほとんど上げず、投球フォームの始動から捕手のミットに届くまで1・1秒台前半の超クイックに、指揮官は「(打者は)150%振らない。すぐにできるということは器用」と称えた。新投法がぴったりハマった松本遼は「あまり気持ちのいいフォームではないけど、その中でも球がいっていたのは事実。球が強くなった」と驚きの表情だった。

 花巻東から20年育成ドラフト1位で入団した身長1メートル88の最速151キロ右腕は、高校の先輩のエンゼルス・大谷を思わせるスケール感。今季は2軍で22試合に登板して1勝3敗、防御率2・84と飛躍のきっかけをつかんだ。指揮官は相手打者のタイミングを外すためにクイックや2段モーションを交互に入れる投球を投手陣に推奨している。2段モーションもこの日初挑戦した右腕は「ここから練習して、スーパークイックが生きるように頑張ります」と意気込んだ。(東尾 洋樹)

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2022年11月13日のニュース