広島・床田、来春キャンプインから全開モードで新井監督驚かせる ローテ死守へ「早め、早めで」

[ 2022年11月13日 05:00 ]

広島・床田

 広島・床田寛樹投手(27)が来春キャンプインからの「全開アピール」を誓った。今季は8月に「右足関節骨折」で戦線を離脱し、現在は大野練習場でのリハビリに励んでいる。今オフは11月中に投球を再開するなど、肩肘の仕上がりを早める予定。来年2月から新井監督に猛アピールし、来季こそ先発としての絶対的な立ち位置を確立する決意を示した。

 復活プランは明確に見えている。8月上旬の右足首骨折から約3カ月が経過。床田は「来年に向けて早め、早めで(投球を)始めていきたい。キャンプまでに仕上げるつもり」と例年より調整を前倒しする計画を明かした。

 現在は大野練習場を拠点とする残留練習に参加し、患部は7割程度の力感でダッシュをできるまでに回復している。投球練習は9月中に再開してから、今季終了後にノースロー調整に変更。「この時期にここまで投げなかったことはない」と休養は十分で、早ければ来週中にも投球を再開する予定だ。例年の投球再開は12月中旬。約1カ月早めた調整には、新井監督にアピールしたい狙いがある。

 「僕は、大瀬良さんや森下みたいに(先発ローテーション入りが)確定ではないと思う。だから普通にアピールするしかない。まずは競争に負けないようにしないといけない」

 今季は前半戦終了時点で8勝を挙げるなど、先発の中心的な役割を担うまでに飛躍した。とはいえ、プロ6年間で一度もシーズンを1軍のまま完走したことがないのも事実。離脱を繰り返してきた過去と決別するために今オフの時間を割く。

 「みんなに“おまえのせいでCSに出られなかった”と言われた。それくらい勝てると思われているのはうれしいこと。凄い自信にもなる。だけど“たられば”ではなく、来年は1年間戦えるように頑張りたいなと思う」

 まずは骨折した右足首の不安を取り除くことが最優先。右足首の手術を経験したカブス・鈴木にも連絡した。「(鈴木も)いまだに痛いと言っていたので、(痛みと)付き合っていくものだと思っている。その中でも全然できるとも言っていた。変な痛みが出ないようにしないといけない」。年内はブルペン投球を控え、年明けから投球の強度を上げていく予定。2月に再会する新監督を仕上がりの早さで驚かせるつもりでいる。

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2022年11月13日のニュース