ドジャース 千賀獲りへ!希望条件合致 5年総額106億円も

[ 2022年11月13日 02:30 ]

ドジャースタジアムで行われた17年のWBC準決勝で力投する千賀
Photo By スポニチ

 ソフトバンクから海外FA権を行使して大リーグ移籍を目指す千賀滉大投手(29)の獲得に、ドジャースが動く見通しであることが11日(日本時間12日)、分かった。ド軍は3年ぶりのワールドシリーズ制覇に向け、さらなる先発投手陣の強化が不可欠。移籍情報サイトでは、契約額は総額100億円以上と予想されており、争奪戦は今後ヒートアップしそうだ。 

 まさに、千賀が望む「大都市の強豪球団」だ。大リーグ専門局「MLBネットワーク」のジョン・モロシ記者が、自身のツイッターで「ドジャースは、現在MLB球団との交渉が可能な千賀に興味を示している球団の一つ」と伝えた。

 前日に全球団との交渉が解禁となり、千賀は既に米国入り。ジョエル・ウルフ代理人は8日、移籍先について「大都市に行き、強いチームに行きたがっている」と代弁していた。全米第2の都市ロサンゼルスに本拠を置き、今季レギュラーシーズンで両リーグ最多の111勝を挙げたド軍は条件に合致する。

 ド軍は直近の10シーズンで9度のナ・リーグ西地区優勝と3度のリーグ優勝を遂げたものの、この間ワールドシリーズ制覇は20年の一度だけ。今季は地区シリーズでダルビッシュを擁する同地区のパドレスに1勝3敗で屈した。米球界関係者は、チームの課題について「ポストシーズンで相手のエースと投げ合って勝ち切ることができる、高いレベルの投手が必要」と指摘。最速164キロの直球と「お化けフォーク」を駆使して相手打線を圧倒する千賀は、ド軍にとっても喉から手が出るほど欲しい存在だ。

 米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、今オフ移籍市場の大物選手の契約額を予想し、千賀は5年総額7500万ドル(約105億7500万円)と分析。投手では18、19年サイ・ヤング賞のデグロム(メッツからFA)、今季3度目のサイ・ヤング賞が有力視されるバーランダー(アストロズからFA)らに次ぐ4番目の大型契約と予想された。

 千賀は17年WBCの米国との準決勝で、大リーガー相手に2回を投げて5奪三振。1失点して敗戦投手になったものの、その名を米球界に知らしめた舞台が、ド軍の本拠ドジャースタジアムだった。17~20年にソフトバンクを4年連続日本一に導いた右腕が、ド軍の3年ぶり世界一の使者となるか。

 ≪ドジャースの今季投手陣 4投手2桁勝利もPSでは1勝のみ≫ドジャースは今季、17勝で勝ち頭の左腕ウリアスを筆頭に4人が2桁勝利をマーク。しかし、ポストシーズンで白星を挙げたのはウリアスのみで、それも5回3失点と苦しい内容だった。4人のうちFAとなったカーショー=写真(AP)=は年俸2000万ドル(約28億2000万円)の1年契約で再契約に合意間近と米メディアで伝えられており、アンダーソンも1年契約での残留が予想されている。

 ≪ジャイアンツなど複数球団興味示す≫千賀についてはドジャース以外にも多くの球団が興味を示している。ジャイアンツの地元紙サンフランシスコ・クロニクルは、ジ軍が自チームからFAとなった今季14勝の左腕ロドンの再契約を目指すとともに、千賀を獲得候補に挙げていると伝えた。他にもマリナーズ、ブルージェイズ、メッツ、パドレス、カブス、レンジャーズなどが争奪戦に参戦する見通しが報じられている。

続きを表示

2022年11月13日のニュース