阪神・湯浅 “侍土産”は新球カットボール 欲しかった「横の変化」開幕までに習得へ 

[ 2022年11月13日 05:15 ]

秋季練習に合流し、明るい表情で練習する湯浅(撮影・成瀬 徹)
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 “侍土産”は新球習得だ。侍ジャパンでの強化試合を終えた阪神・湯浅が、鳴尾浜での秋季練習に合流。日本代表の同僚たちから、習得を目指しているカットボールの極意を学んできたことを明かした。

 「横の変化がずっと欲しいと思っていて、いろんな方の握りとか聞いて投げられそうなのもあったので試したいなと」

 今季59試合で防御率1・09、45ホールドポイントで初タイトルも獲得した右腕の「無双」を支えたのが直球とフォークの2球種だった。ただ来季以降、他球団も対策を練ってくる中で必要性を感じているのがカットボールの習得。変化球はフォーク、スライダーも持ち球だが「縦(変化)なんで」と横に変化する球種を欲している。

 カットはシーズン中もキャッチボールで試投し、実際の試合でも9月に2、3球投じたものの配球に加えるまでには至らず。そこで救いを求めたのが侍ジャパンの同僚だった。「今永さんとか大勢、戸郷、朗希にも聞いて」と令和の怪物・佐々木朗にも“取材”するなど使い手たちの証言からヒントを探った。中でも、同じ縦振りのフォームのオリックス・山崎颯の握りは「コントロールしやすそう」と収穫を得た。

 11月までマウンドに上がって蓄積した疲労を取り除くため、21日までの秋季練習では「投げなくていいかなと思っている」とノースロー調整の方針。ケアを優先しながらも、カットボールの完全習得には思いを巡らせる。

 「横の変化が投げられれば投球の幅も広がるし、ゲッツーを欲しい時に狙って取れたりできる。横の変化に自信を持って投げられるぐらいに開幕までに練習したい」

 快走した一年にも慢心せず、背番号65は早くも来季へスタートを切った。(遠藤 礼)

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2022年11月13日のニュース