日本ハム新球場問題 作家・チャッピー加藤氏が過去の規定違反球場を指摘「後楽園なんて90mとか」

[ 2022年11月13日 21:40 ]

インターネット放送局「ABEMA」
Photo By 提供写真

 プロ野球に詳しい作家のチャッピー加藤氏が、13日放送のABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)にVTR出演し、日本ハムの新球場をめぐる問題について私見を語った。

 北広島市に来年3月に開業するエスコンフィールド北海道は、本塁からバックネットまでの距離が50フィート(約15メートル)で、公認野球規則で必要とされている60フィート(約18メートル)に足りず、規則違反を指摘する声が上がっている。

 フェアグラウンドではなく、ファウルグラウンドの話でもあり、加藤氏は「あまりゲームに実際には影響ないと思うんですね。キャッチャーのファウルフライなんて年間30個くらいなので、大した影響がない」と説明。それよりも、より臨場感を味わえる設計だとし、「お客さんが近くに見られる。3メートル違いますと、全然迫力が違ってくる。だから、今回の距離というのはすごくチャレンジングな距離であって、メジャーに近づけるという意味ではすごくいい試みだと思います」と、むしろメリットを強調した。

 規定違反という事実は重いが、加藤氏によると、過去にも違反のまま使用されていた球場はいくつもあるという。「今まで規定違反の球場を許してなかったかというと、全然そんなことはないわけですよ」とし、「両翼が足りない球場とかはある」と解説。「昔の後楽園なんて90メートルとかそんなもん。今でも100メートルに満たない球場がいくつかあったり」と例を挙げた。その上で、「後ろが足りないというだけの理由で直せ、とは一体何なのだ?と思います」と首をかしげた。

 日本野球機構(NPB)の落ち度も指摘した。「NPBの仕切りの問題。もちろん見ているし、設計図を。工事も行っているし、OKじゃないですか?」と、図面上でも現地でも確認済みのはずだと指摘。「12球団に“こういう仕様になりました”って報告したら、“足りてないじゃないか?”ってどこかが言い出したから、こうなっているんです」と、ここまでのいきさつを振り返った。

 その上で、日本ハム側に同情。「日本ハムからすれば、“NPBがいいって言って作ってるんだから、もっと早く言ってよ”という感じだし、NPBも“これはうちがOKを出しているんだから、これで行きます”って何で言えないのかと思います」と疑問を呈した。

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2022年11月13日のニュース