三菱重工West、チーム再編後初の全国8強 宝刀フォークさえた!鮫島6回1/3無失点

[ 2022年11月6日 06:00 ]

社会人野球日本選手権2回戦   三菱重工West2─1日立製作所 ( 2022年11月5日    京セラD )

<三菱重工West・日立製作所>好投した三菱重工West先発の鮫島(撮影・奥 調)
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 2回戦3試合が行われた。三菱重工Westは先発したベテラン鮫島優樹投手(34)が7回途中3安打無失点の好投で日立製作所に競り勝ち、チーム再編後、初めて全国大会8強を決めた。都市対抗優勝のENEOSは村上貴哉外野手(25)が先制打を含む4打点の活躍で、日本新薬を下した。東京ガスは左腕・高橋佑樹投手(25)の7回無失点の投球などで日本生命に零封勝ちした。

 三菱重工Westが21年のチーム再編後では初の全国8強入りを果たした。先発の鮫島が6回1/3を無失点。代名詞の宝刀フォークを軸に6三振を奪った。

 「序盤は力んでコントロールがつかずに苦労した。落ち着いて投げられたらよかった」

 苦笑いの中にも役割を果たした満足感がにじむ。一番のヤマ場とにらんだ6回1死二塁では、4番・大塚直人から狙ってフォークで三振。7回1死二塁で前オリックスの金田和之にバトンを託した。

 三菱重工広島時代の13年にJR東海戦で大会記録の15奪三振を樹立し、今も破られていない。「三振のイメージがついた分、それに陥った時期もあった」と言うが、相手の対策を逆手に取るほどの研究心があるからこそ、社会人13年目でも第一線に立ち続けている。打席の投手寄りに立つ左打者には外の直球を見せ、変化球は早めに落ちるよう工夫した。

 三菱重工神戸時代に対戦経験のある津野祐貴監督は「僕もフォークはヒットにしたことないです。緩急を使ったベテランらしい投球でした」と称えた。(石丸 泰士)

 ▼三菱重工West金田和之(前オリックスで今季から加入。1回1/3を1失点)緊張感がある中で、しっかり投げられた。(古巣オリックスは)プレッシャーに打ち勝って優勝して尊敬します。

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2022年11月6日のニュース