引退の日本ハム・杉谷 鎌ケ谷ラスト試合で安打も記念球は「ティーボール」に 5日の侍J戦が引退試合

[ 2022年11月3日 19:23 ]

紅白戦の4回、安打を放ち、笑顔の杉谷(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 今季限りで現役を引退する日本ハムの杉谷拳士内野手(31)が3日、千葉・鎌ケ谷で行われた紅白戦に「10番・DH」で先発出場。引退試合となる5日の侍ジャパンとの強化試合に向けた調整試合で4回に中前打を放ち、観戦に訪れた2203人のファンから大きな拍手が送られた。

 杉谷にとって鎌ケ谷は日本ハムの入団テストを経てプロ入りの夢をかなえ、14年の現役生活でも多くの時間を過ごしてきた思い出の場所。鎌ケ谷での最後の試合を終え「試合も久しぶりでしたし、“あ、最後なんだな”って思いましたけど、変わらず楽しく野球をやりました。ここでテスト生から来て、今まで凄いお世話になったなって気持ちがありました。しっかり鎌ケ谷で最後打席に立つことができて良かった」と感謝。ファンに向けても「泥臭くずっと14年間やってきて、何よりファンの皆さんに、こうやって打席に立った時の温かい声援っていうのは今でもずっと覚えています。これがあったからこそ今の僕があるわけで、そういった意味でも感謝の気持ちでいます」とこれまでのサポートに感謝した。

 4回に安打を放った際は新庄監督が「記念球」を要求して受け取ったが、紅白戦とありボールの行方について杉谷は「多分ティーボールかどこかにあると思います」と受け取らずに練習球に回したという。試合後の円陣では首脳陣や選手に対し「本当に14年間ありがとうございました。残り2日間、鎌ケ谷では最後になるので、ここで皆さんと一緒に締めて、残り2日間野球を楽しみたいです」とあいさつしたことを明かした。

 5日の侍ジャパンとの強化試合に向けては「引退する立場で意気込みを言うのも…」と照れながら「両親も見に来ますし、何とか最後頑張っている姿、野球をしている姿を見せたかったので、本当に楽しく、日本中の野球ファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えながらプレーしたい。これから前進すると言うことなので、何とか元気と勇気を与えられるような、そんなプレーをしていきたいなと思っています」と話した。しかし、侍ジャパンメンバーに選ばれている近藤は「有終の美(を飾る)タイプじゃなさそうなので(笑い)おもしろいことやってくれるんじゃないですかね?」と愛のあるイジリを見せていた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月3日のニュース