イチロー氏 松坂氏の“初ヒット”記念球、即座に確保したワケ 松坂氏大感激「あとでサインを…」

[ 2022年11月3日 16:33 ]

<高校野球女子選抜・イチロー選抜>初回、内野安打を放つ松坂氏(撮影・島崎忠彦)
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 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(49)が率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」と「高校野球女子選抜」のエキシビションマッチが3日、東京ドームで行われた。

 イチロー氏は「9番・投手」、元西武の松坂大輔氏(42=本紙評論家)が「4番・遊撃」で先発出場。イチロー氏は2安打1失点14奪三振、130球を投げて完投した。打っては第1打席で一ゴロ、第2打席は三飛、第3打席は一ゴロ、第4打席は一ゴロ併殺打で無安打だった。

 試合後には女子選手とともに場内インタビューに登場。感想を聞かれた松坂氏は「一打席目、ヒットにしてもらえたんですけど(打球が一塁・森崎に当たってしまい)罪悪感が…」と平謝り。イチロー氏は「まあ、それも野球だからね!大輔は初ヒットのボール一つも持ってないんですって。日本のプロ野球も?」と励ましながら質問。

 松坂氏は「そうですね。プロ入り2年目、それこそグリーンスタジアムで代打で打った初ヒットのボールももらってない。甲子園のホームラン、ワールドシリーズでヒット打ったのも打ったボールは一個ももらったことないんです」と明かした。

 イチロー氏は「今日のヒットは必ずとるからって。ヒットのボール、初めて大輔に渡しました」と、第1打席で内野安打となったボールを手渡したといい、松坂氏は「あとでサインもらいます!ボストンの家に飾らせてもらいたい」と喜んだ。

 一日の感想として「初めて参加して、イチローさんのこの試合にかける情熱と、女子高生の皆さんと対戦して、熱量とか熱さを見て、それに全力で応えたいと思いました。この試合に参加することがこれからのモチベーションになると思う。来年に向けて1年かけて体つくって臨みたい。(09年WBC以来)不思議な感じでしたけどすごくうれしかった。僕が投げた時は松井稼頭央さんが(遊撃を)守ってくれてたんですけど、イチローさんに安心感を与えたいなと思いながら守ってました」と振り返った。

 高校野球女子選抜との対戦は、昨年12月に続く2度目。昨年はほっと神戸で147球を投げ、4安打17奪三振で9回を完封した。

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