松坂大輔氏と清原和博氏が語り合う“勝敗を超えた勝負”とは 暗黙の直球勝負への思い

[ 2022年11月3日 21:30 ]

松坂大輔氏
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 西武やレッドソックスなどで活躍し、日米通算170勝を挙げた松坂大輔氏(42)が3日、自身のYouTube「松坂大輔official YouTube」を更新。西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放つなど活躍した清原和博氏(55)をゲストに招き、さまざまな思い出を語った。

 2人の日本でのオープン戦なども含めた対戦成績は27打数7安打で2本塁打、9三振となっている。お互い、現役時代にどんな思いを持って対決していたかを問われると、清原氏は「僕はもうスライダーとか絶対打てないと思ったので、もうストレート1本狙いで。とにかくミスショットしない。だから1球ファウル打つのも終わりだと思った。まあ、力一杯、コースはたぶん狙ってこないなと思ったので、とにかくスピンの効いた球がくると思ったので、それをとにかく自分のポイントでとらえる。それでファウル打ったらもう負けだっていう感覚です」と打ち明けた。

 松坂氏も呼応する。「ホームランを打たれないようにって考えたら、色々な攻め方があったと思うんですけど、いずれにしろ勝負球はストレートなので。今、清原さんが言われたように、最後ストレートで打ちとりにいくときは、コースをまったく考えていなかったですね。全力で言って、それを打ち返されたら、しょうがないと思って投げました」と語った。

 暗黙の直球勝負。清原氏は「だから、僕は松坂投手のストレート、空振り三振したら、すごい納得して、“負けた”って納得して」と語ると、松坂氏も「本当に個人的にそういう勝負を楽しんでいたというんですかね。本当はチームの勝利のことを考えたら、良くないかもしれないですけど、やっぱりファンの人たちも、そういう勝負を観たいと思っているだろうって、勝手に思っていたので。だから、分かりやすい、力勝負をしようと思っていました」と振り返った。

 勝敗を越えた、「1対1の勝負」について、清原氏は「そういうピッチャーは最近少ないんですよね。やっぱりバッターもそうですけど、誰VS誰みたいな、そういう勝負が最近薄いかなみたいな感じがします」と語ると、松坂氏も同調し「僕が小さい時とかは、それこそ野茂さんVS清原さん、伊良部さんVS清原さん、そういう対決を見て、また憧れてましたから。その時の自分の気持ちが残っていたというんですかね。だから自分も“魅せたい”って、思ったんじゃないですかね、そういう勝負を。本当、やるかやられるかじゃないですけど」と分析した。

 松坂氏と清原氏の最後の対戦となった2006年8月30日のオリックスー西武戦(スカイマーク)。松坂は4打席連続三振を清原氏から奪い、全18球中、13球が直球の真っ向勝負だった。当時、「全部三振をとりにいった」と話した松坂氏に対し、清原氏は「えげつなかった。凄かった」とコメントを残した。

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