広島・長野 男泣きでコイ党への感謝!在籍4年…人見知り不安も「信頼できる仲間たちができた」

[ 2022年11月3日 05:00 ]

今年8月、1500試合出場を達成した長野

 巨人への移籍が発表された広島・長野は、松田元オーナーにあいさつするため、マツダスタジアムを訪れた。その後に取材に応じ、「(ファンが)本当に家族のように僕を迎え入れてくれて、良いときも悪いときも常に声をかけていただいた」と涙を流しながらコイ党への感謝を伝えた。

 どの質問にもよどみなく答えていたものの、ファンへの思いを問われると、涙をこらえるために言葉に詰まった。最初は「うるうるしたって書いておいてください」とごまかしていたが、最後はこらえ切れずに大粒の涙を流した。「由宇にまで応援に来てくださった方もいらっしゃったので…。まさか泣くとは…。マツダスタジアムや東京ドームなどで受けた声援は忘れません」とコイ党の温かい応援を思い返していた。

 人見知りの性格ながら、在籍4年間で多くのナインに慕われた。「一から人間関係を構築することが不安だった。だけど気が付けば、信頼できる仲間たちができた」。来季は5季ぶりの古巣復帰となる。「本当に素晴らしい球団関係者の方たち、チームメート、ファンの皆さんに会えたことが一番の財産になりました。カープとジャイアンツで優勝争いできるように頑張りたいと思います」と元気な姿でマツダに戻ってくることを約束した。(河合 洋介)

 ○…過去に巨人に無償トレードで移籍したのは、03年のダイエー・小久保、06年のソフトバンク・大道、21年の日本ハム・中田の3人。小久保、大道はシーズン終了後の移籍だったが、中田はチームメートへの暴力行為で出場停止処分中の8月20日に電撃発表。巨人は獲得理由について「(日本ハムから)深く反省して野球をやめる覚悟と聞き、一人のプレーヤーを救わなくてはいけないんじゃないか」と説明した。また、FAによる人的補償で他球団に移籍後、再び当時の所属球団に戻ったのは15年の巨人・脇谷のみ。13年オフに片岡のFA人的補償で西武に移ったが、15年オフにFA権を行使して復帰した。

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2022年11月3日のニュース