ソフトB デスパイネと残留基本線に再契約交渉へ 勝負強い打撃V奪回に必要

[ 2022年11月3日 05:00 ]

残留の可能性が出てきたソフトバンク・デスパイネ

 ソフトバンクが、単年契約を終えたアルフレド・デスパイネ外野手(36)に対し、来季も残留を基本線に再契約交渉を進める方針であることが2日、分かった。勝負強い打撃はV奪還に必要との判断になった。

 17年にチームに加入した右の大砲は今季、89試合に出場。ソフトバンクでの6年では自己最高の打率・269をマークした。本塁打もチームトップの柳田に次ぐ14本と奮闘。特にコロナ禍で柳田、中村晃ら主力を欠いた8月は不動のDHとして全26試合に出場。月間では打率・327、2本塁打を含む17打点で緊急事態を救った。9月も23試合で7本塁打、17打点と、優勝争いにあったシーズン終盤に調子を上げた勝負強さを球団は高く評価したもようだ。36歳の年齢を感じさせない全力疾走や長打力も、チーム打撃を重視する藤本ホークスにとって貴重な戦力になっているという。

 就任2年目に挑む藤本監督も「親方」と呼び、重宝し続けた。先輩外国人選手として、来季2年目のガルビスや3年契約の2年目に挑むモイネロら外国人選手の精神的支柱としても機能している。

 デスパイネは、10月23日にジュリスベル・グラシアル内野手(37)と母国キューバに帰国。同20日の対応で残留希望を示し「来季の話はまた考えたい」と話していたが、この時点で球団の方針は流動的だった。

 一方で、グラシアルは加入5年目の今季、極度のスランプに陥り来日5年目で自己ワーストの打率・271。コリン・レイ投手(32)とともに今季で退団する流れが濃厚となっている。

続きを表示

2022年11月3日のニュース