エンゼルス・大谷、21号先制弾 前日自打球もん絶も影響なし 三盗も決めた

[ 2022年7月28日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス6ー0ロイヤルズ ( 2022年7月26日    カンザスシティー )

<ロイヤルズ・エンゼルス>3回、大谷は先制ソロを放つ(撮影・大森 寛明)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が26日(日本時間27日)、ロイヤルズ戦で決勝の21号先制ソロを放った。決勝弾は6月9日のレッドソックス戦以来、47日ぶり。本塁打を打った試合の連敗を「6」で止めた。25日に自打球を当てた右太腿下部の状態が心配されたが、8回は今季11盗塁目の三盗に成功。予定通り次回先発登板は28日(同29日午前10時38分開始)のレンジャーズ戦に決まった。

 試合後のクラブハウス。ナインと笑い合う大谷の右太腿下部には、くっきりと青紫色の痛々しいあざがあった。3試合ぶりの本塁打は21号決勝ソロ。屈強な肉体と精神力を示した一打だった。

 フィル・ネビン監督代行が「大きい本塁打だった。いつも彼を頼りにしている。チームに余裕を持たせてくれた」とうなった。0―0の3回1死。初対戦だった左腕ゼルパの94・6マイル(約152キロ)外角直球を捉え、角度33度で高々と舞い上がった打球が中堅フェンスを越えた。今季4度目の決勝弾は実に6月9日以来、47日ぶり。本塁打を打った試合は開幕から7連勝していたが、6月21日からは6連敗中だった。チームの低迷から7発続けて空砲となっていたが、久しぶりに勝利に貢献するアーチだった。

 前日の2打席目に自打球が右太腿下部を直撃した。試合前は患部にテーピングを施し、キャッチボールなど投手調整を行った。そんな影響を感じさせず、四球で出た8回には6日以来、今季11個目の盗塁となる三盗に成功。ネビン監督代行も「盗塁も決め、追加点を加えようと試みた。素晴らしい」と称えた。

 トレード期限が8月2日(日本時間3日)に迫り、複数球団が大谷のトレードを打診していることが明らかになっているが、大谷と1日違いの94年7月6日生まれ(大谷は5日)のロ軍外野手ベニンテンディは移籍が確実視されている。今夏は球宴に出場し、大谷のサイン入りのボールやユニホームもゲット。28歳は大谷について「見ていて楽しいんだ。これからもっと多くの成功を収めるだろうね」と羨望(せんぼう)のまなざしを向けた。

 次回登板は予定通りに、28日(同29日)の本拠地でのレンジャーズ戦と公表された。目指すは、ベーブ・ルースが記録した1918年以来、104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」。二刀流でチームを勝利に導く。(柳原 直之)

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