ENEOS・加藤三範がつないだ都市対抗優勝への道 東京ガスとの決勝へ「明日もマウンドに」 

[ 2022年7月28日 23:02 ]

第93回都市対抗野球準決勝   ENEOS3―2NTT東日本 ( 2022年7月28日    東京D )

<NTT東日本・ENEOS>ENEOS先発の加藤(撮影・久冨木 修)    
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 ENEOSは劇的なサヨナラ勝利で13年以来、12度目の優勝に王手をかけた。2―2の9回1死満塁から2年目の瀬戸西純内野手(23)が右前適時打。慶大から加わった2年目の左打者。大久保秀昭監督から「お前がヒーローになってこい」と励まされて、結果につなげ「監督の期待に応えられて良かったです」と笑顔を輝かせた。

 こちらも2年目の先発左腕・加藤三範投手(23)は6回2/3を6安打2失点。今秋ドラフト候補の筑波大出身左腕は140キロ台中盤の直球とスライダーでコーナーを突いた。4回に同点2ランを被弾するも、その後は立ち直り「勝てたことがとてもうれしい。キャッチボールの時から真っすぐがよかった。真っすぐを投げ切れてよかった。(連投となるも)今日の方が体の状態がよかった。全然大丈夫です」と話した。

 プロから注目を受ける即戦力左腕。ドラフト指名が解禁となる2年目を迎えるも、「そこらへんは意識しないようにしていて、チームの勝利に貢献できるようにやっていこうと思っています。そこをしっかり評価してもらえたらなと思います」とフォア・ザ・チームの精神を貫く。

 今大会では同じ西関東地区から都市対抗に出場した、東芝のエース右腕・吉村貢司郎投手(24)と投げ合いを熱望していたが、東芝が1回戦で敗退したため実現せず。「投げ合いはできなかったんですけど、東芝さんの思いも込めて明日のマウンドに立ちたいなと思います」。神奈川のプライドを胸に集大成の姿を披露する。(柳内 遼平)

 ◇加藤 三範(かとう・みづき)1998年8月28日生まれ、岩手県山田町出身の23歳。山田町立船越小1年から野球を始める。山田中では軟式野球部に所属。花巻東では1年秋からベンチ入り。筑波大では1年春からベンチ入りし、2年時に大学日本代表候補に選出。21年に加入したENEOSでは1年目から都市対抗と日本選手権に出場。1メートル82、81キロ。左投げ左打ち。

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