DeNA・伊藤裕季也という男 新天地でも「がむしゃらに」 

[ 2022年7月28日 11:19 ]

DeNA・伊藤裕季也
Photo By スポニチ

 DeNA担当2年目の記者が、最も印象に残っている取材対象の1人が伊藤だ。

 三浦政権1年目の昨春宜野湾キャンプ。伊藤は1軍スタートだった。大型二塁手として勝負する意欲に満ちていた伊藤だが、この年ドラフト2位で牧秀悟内野手が入団。

 同タイプのルーキー相手に「二塁手争い」が勃発した。新型コロナウイルスの影響で取材環境が整わない中、記者は伊藤に電話取材をした。そのときに最も印象に残っている言葉が「三浦監督にとにかくアピールしたい。猛アピールしますよ」だった。このときの声は今でも記者の耳に残っている。

 結果的にこの年も出場は3試合で無安打に終わった。だが指揮官は常々、伊藤への期待を口にしていた。

 夏の東京五輪ブレイクの間に行われた7月28日のエキシビションマッチ、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)では、4番にも座った。このときも「がむしゃらに」と意気込んでいた。1軍に定着できないもどかしさは、本人が最も感じていただろう。

 立正大から18年ドラフト2位で入団。19年の新人イヤーには、プロ初本塁打からの2打席連続アーチもマークしたスラッガー。楽天には補強ポイントとして望まれて移籍する。新天地での飛躍に期待したい。
(DeNA担当・大木穂高)
 

続きを表示

2022年7月28日のニュース