オリックス・山岡 304日ぶり勝ち星 打球が右太もも直撃も「青たんくらい」

[ 2022年4月2日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス2-0日本ハム ( 2022年4月1日    京セラD )

<オ・日(1)> 6回無死、万波の打球を足に受けた山岡 (撮影・平嶋 理子) 
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 平野佳が最後の打者を打ち取ると、オリックス・山岡は飛びっきりの笑顔を浮かべた。ベンチ前で中嶋監督と右手でハイタッチ。5回2/3を無失点。昨年6月1日の阪神戦以来304日ぶりとなる復活白星を飾り、チームの連敗を5で止めた。

 「2年分の借りを返したい気持ちがあったので。初回から全力で…と思っていました」

 真っさらなマウンドがよく似合う。140キロ台後半の直球でコースを突き、縦横のスライダー、チェンジアップは効果的だった。2―0の6回は先頭の万波の打球が右太腿に直撃(結果は二ゴロ)続く郡に中前打。1死一塁で、浅間を右飛に仕留めたのは意地だった。敗れれば2年ぶりの単独最下位転落の危機を阻止し、中嶋監督からも「山岡は素晴らしい投球をしてくれた」と称えられた。

 ド派手な髪色などチャラい外見とは反対に内面は熱い。チーム愛も人一倍。ほっともっと神戸では球場入り口付近のクレープ店で自腹購入しチームに振る舞うのが恒例で、実は昨年11月27日の日本シリーズ第6戦でも90個を差し入れした。20年は脇腹痛、昨年9月に右肘手術と2年連続で故障離脱した悔しさは募り、どんな形でも貢献したかった。「足は痛いけど、青たんくらい。次は、もう少し球数を投げられるようにしたい」。背番号19が帰ってきた。 (湯澤 涼)

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2022年4月2日のニュース