日本ハム・新庄「CEO」誕生!! 球界初、親会社でもビッグボス エンターテインメントの最高責任者

[ 2022年3月8日 05:30 ]

「新庄コーポレートアンバサダー就任会見」に出席した日本ハム・新庄剛志監督
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 異例の二刀流だ!日本ハムの親会社であるニッポンハムグループは7日、コーポレートアンバサダーとして新庄剛志監督(50)の「CEO(チーフ・エンターテインメント・オフィサー)」への就任を発表。現役監督がGMなど球団の要職を兼務することはあるが、本社の要職に就くのは超異例だ。オンラインで行われた就任会見では「3年計画」で本社を食肉業界で世界一、チームを球界の日本一に導くことを誓った。

 普通の襟のシャツにグレーのスーツ。黒いネクタイを締めて登場した新庄監督は、まさにビジネスマンだ。ニッポンハムグループのCEOに就任。開口一番に「COE?」と軽めのボケをかましたが「僕の人生、死ぬまで挑戦」と二足のわらじを履く覚悟を口にした。

 楽天の石井監督のようにGMなど球団の要職を兼務することはあるが、現役監督が本社の要職に就くのは過去に例がない。新庄監督も「監督の時より丁寧にお受けしました。オーナーの前で頭を7回くらい下げました」と意気に感じている。同グループは自社商品や北海道産の食材を取り扱う電子商取引(EC)サイト「ミートフル」を4月上旬から立ち上げる。業者を介さず顧客と直接接点を持つのが狙いで発信力の強化は急務。ビッグボスに白羽の矢が立った。球団オーナーも務める畑佳秀社長は「ニッポンハムも監督と同様、自由な発想で挑戦し続けたい」と語った。

 今回のCEOは一般的な経営トップではなく「エンターテインメント」の意味を含んだ略称だが、新庄監督は「得意。自信があります」と不敵に笑い「宣伝部長でいいでしょ。たんぱく質の」と同グループの強化方針である「たんぱく質の安定供給」もしっかりとアピール。同グループは世界の食肉業界における2020年度の売り上げは世界8位(同グループ調べ)で、チームは3年連続で5位。新庄監督は「考えていることはただ一つ。ファイターズとニッポンハムはトップを目指して3年計画でやっていきたい」と意気込む。

 昨年11月の監督就任から奇抜なファッションと既成概念にとらわれない言動で注目を集めてきた。今春キャンプも「らしさ全開」で駆け抜け、現在、オープン戦は4勝1敗1分けで首位タイ。新庄監督は「野球のことも考えなあかんし、もう頭の中がパニックです…」と大忙しの毎日を過ごしていることを強調するが「でも、それがまたね。僕、好きなんで」と目を輝かせる。

 CEO就任のWEB動画のキャッチコピーは「常識変えちゃうの得意ですから」。話題を提供し、注目を集め続けるのはチームのためであり、選手のため。ビッグボスだからこそできる異例の二刀流で、同グループの世界一とチームの日本一をダブルで実現させる。(清藤 駿太)

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2022年3月8日のニュース