広島・奨成 開幕スタメンへ危機感 OP戦不振13の1「もっとバットを振って、結果を残せるように」

[ 2022年3月8日 05:30 ]

開幕スタメンを狙う広島・中村奨
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 広島は8日から阪神とオープン戦2連戦(甲子園)。5年目で初の開幕1軍切符を目指す中村奨成捕手(22)は7日、遠征前に本拠地の屋内練習場で打ち込んだ。今春の対外7試合はここまで打率・227。首脳陣が阪神戦後の入れ替えを示唆するだけに危機感を募らせ「結果を残すことしか考えていない」と言葉に力を込めた。

 正念場を迎えた。5年目で初の開幕1軍はもちろん、外野で先発出場を目指す中村奨は阪神2連戦に備え、本拠地の屋内練習場で打ち込んだ。オープン戦の残り試合は、1軍での地歩を固められるか否かの大事な分岐点。本人は百も承知だ。

 「ヒットが出ていないのは事実。危機感はもちろんあります。もっともっとバットを振って、結果を残せるように頑張りたい」

 今春は、ここまで対外7試合に出場して打率・227。数字が下降気味なのが気掛かりだ。オープン戦に限ると13打数1安打。「1番・センター」でスタメン出場した3日のDeNA戦、5日の西武戦はいずれも4打数無安打に終わった。

 「状態は悪くないと思っています。(バットが)振れてはいるので。積極性が持ち味なので、自分のスタイルは変えずに続けていければいいかな…と」

 本職の捕手と並行して取り組む外野は、徐々ではあっても板に付いてきた。右肩の不安が解消され、今春の対外試合で初めて守備に就いた2日のDeNA戦では外野の全ポジションに入り、中堅後方や右翼フェンス際への大飛球を好捕した。

 「ドキドキしながら守っていましたけど、意外にできた部分もあった。(ヘッド兼外野守備走塁コーチの)河田さんと取り組んできたことが少しは出せたかなと思います」

 そうであれば、なおさら打って出場機会を増やしたい。俊足の右打者はチームにとって貴重な戦力。順当なら開幕1軍には残ると見られるが、首脳陣は1番打者に抜てきするなどして、さらにその上の可能性を探る。

 「(外野は)打たないと出られない。未熟な守備はもちろんですが、より一層、打つ方に力を入れて取り組まないといけない。出塁率を意識しながら、しっかりアピールできれば…と思っています」

 し烈な外野のポジション争い。2軍では長野、松山ら実力者が昇格の声を待つ。開幕1軍生き残りへ、さらには定位置を奪って先発出場へ。2連戦で登板が予定される西勇や伊藤将、秋山を打ってアピールするのみだ。(江尾 卓也)

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