大阪桐蔭、関西学院に25安打20得点 ドラフト候補・松尾2打席連発「飛距離も打球速度も上がっている」

[ 2022年3月8日 05:30 ]

練習試合   大阪桐蔭20ー7関西学院(特別ルール) ( 2022年3月7日    関西学院第3フィールド )

<関西学院・大阪桐蔭>8回無死、大阪桐蔭・松尾は左越えに2打席連発のソロ(撮影・井垣 忠夫)
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 第94回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)に出場する大阪桐蔭が7日、関西学院(兵庫)と練習試合を行い、25安打20得点で大勝した。今秋ドラフト候補に挙がる松尾汐恩(2年)が「3番捕手」として出場。6回に今年の実戦初本塁打を放つと、8回には2打席連続アーチが飛び出した。

 秋からの進化を“一発回答”で証明した。松尾が「春1号」を含む高校通算18、19号となる2打席連続本塁打。5打数4安打3打点で、早くもエンジン全開だ。

 「しっかりボールを見て打てたことは、実戦を積んでいく意味でも良かったです」

 6回先頭で2球目のカーブを左中間へ運ぶと、8回先頭でもカウント1―1から得意の内角直球を左越えへ突き刺した。練習試合解禁となった5日の社(兵庫)戦ではノーアーチだったが、報道陣への唯一の公開日にド派手な結果を残すあたりはさすが。西谷浩一監督の「彼は目立ちたがり屋で、ベンチに戻ってきて声を掛けてほしそうだったので、無視しておきました(笑い)」というじょう舌な口調にも、主砲の順調さがうかがえる。

 昨秋の明治神宮大会では13打数8安打2本塁打で優勝に貢献。冬の間は背面ティー打撃などで体重移動を見直した。「飛距離もそうなんですけど、打球速度も上がっているのは感じます」と笑顔。ただ「内容としては仕留めきれる球を仕留めきれなかった課題が出た」と飽くなき向上心ものぞかせた。

 「秋、日本一になったので、春も負けられない。(世間の目として)“桐蔭が負けたら、なんでやろ?”というのはあると思うので、気負わずに泥くさく戦っていく。ここで負けてしまったら日本一がまぐれみたいになってしまう」

 9回には有事に備え、1年夏まで慣れ親しんだ遊撃の守備にも就いた。昨春選抜はまさかの初戦敗退。準備の大切さを誰よりも知る男に、抜かりはない。(北野 将市)

 ◇松尾 汐恩(まつお・しおん)2004年(平16)7月6日生まれ、京都府精華町出身の17歳。川西小1年から野球を始め、精華中では京田辺ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、2年の春夏連続で甲子園出場。1メートル78、76キロ。右投げ右打ち。

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