MLB労使交渉「行き詰まっている」ボーナスプール金で選手会譲歩も

[ 2022年3月8日 05:30 ]

労使交渉の影響を受けるエンゼルスの大谷翔平
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 労使対立で開幕延期が決まった大リーグで機構(MLB)と選手会は6日(日本時間7日)の交渉でもルール改正以外では目立った進展は見られず、7日(同8日)も話し合いが行われる見込みだ。

 選手会が機構に書面で出した提案では主に大リーグ3年未満の選手の中で成績の良かった者に分配するボーナス金額(ボーナスプール)を500万ドル(約5億7500万円)引き下げるなど譲歩の姿勢を見せた。ただ機構案を大幅に上回る年俸の最低保障額や年俸総額が上限を超えた球団への課徴金(ぜいたく税)の規定額では条件を変えなかった。機構の広報担当者は「我々は行き詰まっている」と説明。大リーグ専門局「MLBネットワーク」の看板記者ジョン・ヘイマン氏はツイッターに「より多くの試合が危機にひんしている」と投稿し、さらなる公式戦の中止の可能性を示唆した。

 《楽天マー君 早期決着望む》労使の対立が続いていることについて20年までヤンキースに所属していた楽天・田中将は「一刻も早く話し合いがまとまって開幕することを願っている」と望んだ。開幕2カードの中止が決定。米球界特有の事情は十分に理解しており「プレーヤーの権利や主張もあるし、オーナーや機構側にもある。お互い言い分があるのは理解できるけど、ファンの方々(の気持ち)はそこじゃない」とそれぞれの立場をおもんぱかった。

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2022年3月8日のニュース