ロッテ・吉井ピッチングコーディネーターがド軍に短期留学へ MLB最先端のシステム、トレーニング法学ぶ

[ 2022年3月8日 05:00 ]

吉井理人ピッチングコーディネーター
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 侍ジャパンの投手コーチも務めるロッテ・吉井理人ピッチングコーディネーター(56)がドジャースに「短期留学」することが7日、分かった。近日中に渡米する予定だが、メジャーの開幕時期が不透明なことで期間は未定となっている。

 20年に世界一に輝くなどド軍はワールドシリーズを7度も制した超名門球団。メジャーの最先端をいく球団の独自のシステムやトレーニング方法などを学ぶことが主な目的となる。まずはアリゾナで行われているマイナーのキャンプの視察からスタートする予定だ。

 球団関係者は「これまでも選手の米国派遣はあるが、今回のようなケースは初めてかもしれない」と明かす。昨季まで1軍投手コーチとして佐々木朗、小島らの成長をサポートし、今季から現職。「1、2軍監督、コーチと状況共有」、「中長期的強化策の策定」、「データを活用した課題抽出」など多くの役割を期待されている中で「海外の野球事情の収集」も大きな使命の一つだ。

 吉井コーディネーターは現役時代にNPB4球団に加え、米国でもメッツなど3球団でプレーし、日米通算121勝をマーク。引退後は筑波大の大学院でコーチング理論も学んだ。日本ハムのコーチ時代には大谷(現エンゼルス)を視察に訪れたド軍幹部と対面しており、すでに面識もあるという。

 チームは2年連続でリーグ2位で、今季こそ74年以来となる勝率1位での優勝を目指している。球団が掲げる「常勝球団」を実現するためにも、今回の米国留学は重要なミッションとなる。

 ◇吉井 理人(よしい・まさと)1965年(昭40)4月20日生まれ、和歌山県出身の56歳。箕島から83年ドラフト2位で近鉄入団。88年に最優秀救援投手を受賞し、95年にヤクルト移籍。97年オフにメッツにFA移籍し、メジャー3球団を経て03年にオリックスで日本復帰。07年途中にロッテに移籍し、同年限りで引退。08~12年と16~18年は日本ハム、15年はソフトバンク、19~21年はロッテでコーチを歴任し、今季からピッチングコーディネーター。右投げ右打ち。

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