中日・石川昂 有言実行の特大弾 11日紅白戦後に「狙います」宣言 高卒3年目大ブレークの予感

[ 2022年2月14日 05:30 ]

紅白戦 ( 2022年2月13日    沖縄・北谷 )

紅白戦で左中間へ豪快な本塁打を放った中日・石川昂(撮影・中澤 智晴)
Photo By スポニチ

 中日の高卒3年目・石川昂弥内野手(20)が13日の紅白戦に紅組の「4番・三塁」で先発出場し、豪快な一発を放った。2回先頭の第1打席で19年開幕投手左腕・笠原の1ストライクからの外角チェンジアップをフルスイング。左中間芝生席へ推定飛距離130メートルの特大弾を運んだ。

 「1本出たんで良かった。初球の真っすぐを本塁打できたら一番良かったが、その後の球をしっかり打てた」

 有言実行の一発だ。11日のキャンプ初の紅白戦は3打数1安打。右方向の単打1本に終わり「(次は)狙います」と宣言していた。

 一方で克服すべき課題も残った。2回1死一、三塁の第2打席は松木平の外角球に手が出ず見逃し三振。6回1死ではマルクの前に左飛に倒れた。「中村紀コーチから欲が出たなと言われた。本当にその通り。1打席目の形は自分でも良かったと思うが、2打席目は打席にいる時点でおかしいなと思った」と反省。立浪監督からは「今のタイミングだとたまたま。今の真っすぐを仕留めてほしいな、手を出してほしいなというところを見逃すケースが多い」と高いレベルを求められた。

 ヤクルト・奥川、オリックス・宮城、ロッテ・佐々木朗らと同じ19年ドラフト1位。故障に泣かされ2年間で1軍出場は20年の14試合にとどまる。巻き返しを期す今春は連日の特打、特守で体をいじめていることに加え、中村紀打撃コーチの熱血指導もあり才能が開花しつつある。

 「一定のスイングができれば、ある程度は結果を残せると思う。ずっとできるようにやっていきたい」

 昨年は宮城がパ・リーグで新人王を獲得。石川昂にはまだ新人王の資格が残っている。「一定のスイングができれば、ある程度は結果を残せると思う。ずっとできるようにやっていきたい」。まずは開幕スタメンを勝ち取り、同期との力のしのぎ合いに参戦する。(中澤 智晴)

 ◇石川 昂弥(いしかわ・たかや)2001年(平13)6月22日生まれ、愛知県出身の20歳。有脇小6年時に中日Jr.。亀崎中3年時には「NOMOジャパン」入り。東邦では1年春からベンチ入りし、エース兼主砲で出場した3年春の選抜で優勝。同年夏のU18W杯では全試合で4番を務めた。高校通算55本塁打、投手でも最速144キロ。19年ドラフト1位で中日入団。1メートル85、93キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2022年2月14日のニュース